清掃業に向いてない人の致命的な特徴3選!よくある退職理由とは?

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「清掃業なら年齢関係なく、未経験でも働けるかも!」そう思って求人に応募したものの、実際に働いてみると想像とのギャップに苦しみ、わずか数日で辞めてしまうケースも少なくありません。

私は20年以上勤務した会社を退職し、50歳を超えてから清掃業のアルバイトを始めています。しかし、同時期に入社した同僚のなかには、「清掃業は向いてない」と早々に退職した人もいました。

そんな話を聞くと「えっ!そんなに清掃業はきつい仕事なの?」と思われるかもしれませんが、私はとても楽しく仕事を続けることができています。

このような清掃業を「すぐに辞めてしまう人」と「長く続けられる人」の違いは、他の職種以上に清掃業は「向いてない人」と「向いてる人」の仕事に対する適性の差が大きいからと言えます。

そこで本記事では、今まさに清掃員として働いているからこそ分かる「清掃業に向いていない人の致命的な特徴」や「身近で見たリアルすぎる退職理由」を挙げて、実体験をもとに解説します。

この記事を読めば、「自分は清掃業でやっていけるのか?」という仕事に対する適性が把握しやすくなり、入社後にすぐに退職してしまうリスクを減らせます。

「もしかしたら、清掃業に向いてないかも…」と心配している人は、清掃業の仕事選びに失敗しない方法についても解説していますので、ぜひ最後まで読んでください。

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目次

仕事の適性なし!清掃業に向いてない人の致命的な特徴3選

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まずは、スキルや経験以前に「そもそも清掃業としての適性がない人」の特徴を3つご紹介します。これらの特徴に該当する人は、別の仕事を視野に入れた方が良いかもしれません。

身体を動かすのが嫌いな人

「体力面が不安」「持病がある」といった理由ではなく、そもそも身体を動かすこと自体が嫌いな人は清掃業には向いていません。

身体的な問題は仕事に慣れてくれば改善する可能性がありますが、「できるだけ身体は動かしたくない」と思っている人が清掃業を始めるのは無理筋です。

清掃業は決してハードな肉体労働ではありません。とはいえ、基本的に立ち仕事で身体を動かす作業の連続のため、「事務職を探しているけど見つからない」などの消極的な理由で清掃業を選んでも、長く続けることは難しいでしょう。

極度の潔癖症の人

普段の生活から汚れやニオイに敏感な潔癖症な人には、清掃業は苦痛でしかありません。他人が出したゴミの汚れや悪臭と向き合う日々を想像するだけでも、極度の潔癖症の人は耐えられないのではないでしょうか。

たとえ「身体を動かす仕事が好き」という前向きな気持ちがあったとしても、生理的な問題を解決するのは困難です。

無理をして仕事を続けているうちにメンタルが疲弊してしまう恐れもあるため、安易に清掃業を選ぶのではなく「本当に汚れやニオイに耐えられるのか?」と冷静に考える必要があります。

プライドが高すぎる

高学歴者や大手企業に勤めていたなどの経歴を持つ人の中には、「なんで私がこんな底辺の仕事を…」という偏見を持つ人がいます。

異常にプライドが高く、ロクに清掃の仕事もできないくせに愚痴や文句ばかりで、周囲からも煙たがられるような存在になり、職場での立場を失っていきます。

仕事に対して「社会的な地位」や「大きな成果・やりがい」を強く求めている場合、清掃業は物足りなさを感じるのは否めません。そのため、清掃中に「ありがとう」「ご苦労様です」と声を掛けられることに小さな喜びを感じられないような人は清掃業に向いていません。

【要注意!清掃業に向いていそうで向いていない人】
几帳面な性格で綺麗好きな人にとって「清掃業は天職かも!?」と考えている人がいるかもしれません。しかし、「几帳面過ぎる人」は清掃業には向いてない可能性があります。

少しの汚れも見落とさないような几帳面な性格は、清掃員として理想的のようにみえますが、綺麗にすることにこだわりが強すぎると、決められた時間内に作業は終わりません。「80点の状態でも時間内に終わらせる」という割り切りが肝心です。

担当現場を常に綺麗に仕上げていても、仕事が終わらなければ仕事先にはマイナスの印象を与えます。そのため、几帳面過ぎる性格の人は、清掃業に向いていそうで向いていない人と言えるでしょう。

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【実録】清掃業に向いてない人が退職した理由

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ここでは、実際に私が現場で見たりベテラン清掃員に聞いたりした「清掃業に向いてない人」のよくある退職事例を物語風に5つ紹介します。

離職理由の統計データ(厚生労働省「令和6年雇用動向調査結果の概要」)とは異なり、清掃業ならではの事情が影響した具体的な事例となっています。

「清掃業に向いているか不安…」と感じている方も、これから紹介するエピソードに登場する人物と似ている点がないか参考にしてみてください。

※参考情報「厚生労働省:令和6年雇用動向調査結果の概要」

【事例1】こだわりが強く会社の掃除方法に納得できず退職

几帳面で誰よりも綺麗好きなAさん。一見すると清掃業に向いてる人のように思えましたが、その性格が災いして職場に馴染むことはありませんでした。

会社には、限られた時間で効率よく作業を終えるためのマニュアルがあります。しかし、Aさんは納得できません。「もっと隅々まで拭き上げるべきだ」「こんな清掃道具じゃ綺麗にならない」と、独自のこだわりを強く主張します。

その熱意は次第にエスカレートし、自分の持ち場だけでなく同僚の現場にまで口を出すように。アルバイトという立場ながら社員に業務改善を迫る姿は、周囲から「協調性のない変な人」として敬遠されてしまいます。結局、自分の理想とする完璧な掃除が許されない環境に我慢ならず、「この会社は掃除の本質を分かっていない!」と社員と喧嘩して、職場を去っていきました。

【事例2】朝が苦手で遅刻や休みが多く退職

Bさんは掃除の仕事自体には前向きでしたが、大きな不安を抱えていました。雇用契約では早朝6時スタートのシフト。朝が苦手なBさんにとって、早起きは苦痛でしかなかったからです。

最初のうちは目覚まし時計を3つセットして必死に起きていましたが、疲労が蓄積するにつれて、布団の魔力に勝てない日が増えていきます。「すみません、少し遅れます…」という連絡を入れるときの後ろめたさに耐えられなくなります。

やがて罪悪感から連絡そのものが途絶えがちになり、無断欠勤が増加。職場での居心地も悪くなり、誰にも相談できないまま静かにフェードアウトするように姿を消していったのです。

【事例3】仕事にやりがいがないと言い残して退職

前職は大企業の部長職だったCさん。定年後のセカンドキャリアとして清掃業を選びましたが、長年培った高いプライドを捨てることは想像以上に困難でした。

休憩中には「まさか自分が清掃員になるとはね」と自虐的に話していましたが、その言葉の端々には「本来、自分はこんな底辺にいる人間ではない」という本音が透けて見えていました。誰からも称賛されず、淡々と続く単純作業。求めていた「社会的な手応え」や「やりがい」とのギャップに苦しみ、不満ばかりが募っていきます。

結局、採用からわずか1週間足らずで「こんな仕事はやってられない!」と捨て台詞を残して退職することになったのです。

【事例4】担当現場がきついと不満ばかり言って退職

清掃業は担当現場によって作業量に差が出やすい仕事です。そのため、ハズレの現場に当たったときには不満が溜まりやすい状況があります。

身体を動かすのが得意ではなかったDさんには、それが許せませんでした。少し作業が忙しい日があるだけで、「私の現場だけ異常にきつい気がする」「あっちの人の担当は楽そうだ」と、周囲と自分を比べては不公平感を募らせていきました。

実際はきつい現場ではなくても、「自分だけが損な役回りを押し付けられている」という被害妄想が膨らんで、「やっぱり肉体労働は向いていない」と退職する結果となりました。

【事例5】トイレ掃除の汚物処理に抵抗を感じて退職

「清掃といえば、フロアの掃除機がけくらいだろう」。そんな軽いイメージで入社したEさん(男性)を待っていたのは、想像以上に過酷なトイレ掃除の現実でした。

特に「トイレ掃除は女性の仕事」と思い込んでいたEさんにとって、男性清掃員が汚物処理を行う現実は想定外でした。多少のホコリなら平気でも、便器の裏側にこびりついた汚れや、鼻をつく特有のアンモニア臭には、生理的な拒絶反応が抑えきれません。

ゴム手袋1枚越しに便器を触らなければならないこと耐えられず、ついに限界へ。次の仕事も決まっていない状態で、会社を辞める決断をすることになります。

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諦めるのは早い!意外にも清掃業が向いている人とは?

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ここまで「清掃業に向いてない人」の特徴を挙げてきましたが、一方で、清掃業に向いてない人のようにみえて、実は意外に向いてる人もいます。清掃業は向いてないと諦めていた人も、実際にやってみると仕事に適性を感じることがあるかもしれません。ここでは、そんな清掃業に向いてるかもしれない人を紹介していきます。

身体が弱く体力的に不安がある

「体力に自信がないから無理」と諦めている人は、一度挑戦してみる価値があります。不安が大きいなら、「週3日の2時間勤務」といった短時間シフトから始めることも可能です。

一般的な清掃業は、引っ越し作業や建設現場のようなハードな肉体労働ではありません。重い荷物を運んだり、走り回ったりすることはほとんどないため、過度な心配は不要です。

最初は「もう無理…」と感じるかもしれませんが、働きながら自然と体力は付いていきます。1ヶ月もしないうちに仕事にも慣れて、「案外イケるかも!」と感じるようになるはずです。

仕事が続かずに転職ばかりしている

人間関係やプレッシャーに弱く、職を転々としてきた人にとって、清掃業は「新しい価値観」に出会える仕事かもしれません。

これまでデスクワークなどの「身体を動かさない仕事」でストレスを溜めていたなら、清掃業は劇的な気分転換になります。

「一人で黙々と作業できる」「ノルマや複雑な人間関係が少ない」という仕事環境は、HSP気質の人や、ホワイトカラーの職場で疲弊した人にとって、「こんなにストレスフリーな仕事があったのか!」と、驚くほど快適に感じられるでしょう。

ニート状態で働いたことがない

現在仕事をしておらず、社会復帰に不安を感じているニート状態の人でも、清掃業は受け入れてもらいやすい業界です。業界全体が人手不足ということもあり、職歴のブランク等の問題に対しても比較的寛容で、採用のハードルは低いと言えます。

「まずは週1回から」「午前中だけ」といったシフトの融通も利きやすく、無理のないペースで社会復帰を目指せる点もニート生活が長かった人には安心材料です。

そのため、清掃業を始めることは、社会との接点を取り戻すためのリハビリとしても最適な方法となるでしょう。

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清掃業に向いてない人も注目!失敗しない仕事の選び方5ステップ

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「もしかしたら、自分は清掃業に向いてないかも…」と不安な人でも、仕事の選び方次第で自分に合ったバイト先を見つけられる可能性があります。 清掃業には多種多様な現場があり、会社によって環境も大きく異なります。

だからこそ、「自分には無理だ」と諦める前に、正しい選び方を知ることが重要です。最後に私が実際に行った清掃の仕事選びに失敗しないための手順について、5ステップで解説していきます。

STEP

自分に向いている清掃業の現場を選ぶ

「清掃業」と一口に言っても、働く現場によって仕事の難易度や大変さは全く異なります。自分の希望や適性になるべく合った現場を選ぶことが、清掃の仕事選びの最初のステップになります。

求人が多い清掃の現場を大きく2つのグループに分類しましたので、参考にしてください。

  • オフィスビル」「マンション」の清掃
    求人数がもっとも多く、初心者におすすめの現場です。時給は平均的ですが、ルーティンワークが中心で、モップや掃除機などの一般的な掃除道具を使用するため、家の掃除をする感覚で働けます。精神的な負担も比較的少ない点もメリットと言えるでしょう。
  • 商業施設」「病院」「ホテル客室」の清掃
    比較的求人も多く、 清掃業の中では高時給の1,500円を超えるような仕事もあります。しかし、その分スピードや体力を求められることが多く、清掃業の中ではハードな部類に入ります。「少しでも多く稼ぎたい」という強い目的がない限り、初心者は避けたほうが無難かもしれません。
STEP

求人サイトの募集内容をよく確認する

「どんな清掃の現場で働きたいのか?」が決まったら、次はなるべく多くの求人情報をしっかりチェックしましょう。

多くの人は勤務地や時給といった条件面だけに目を奪われがちですが、求人の仕事内容やキャッチコピーの中に、その会社が抱える問題点が隠されているケースがあります。特に以下のポイントはよく確認してください。

  • 掲載期間と頻度
    「掲載年月日が極端に古い」「常に同じ求人が繰り返し掲載されている」といった場合は、人がすぐに辞めてしまう定着率の低い職場や、過酷な環境(ブラック企業)である可能性があります。
  • キャッチコピー
    「主婦や女性活躍中!」という文言がある場合、現場が女性中心で構成されている傾向があります。そのため、男性は居心地が悪いだけでなく、そもそも採用されにくいとも言えます。
  • 情報の具体性
    シフトの日数や時間が曖昧だったり、仕事内容が「軽作業」としか書かれていなかったり、求人サイトの情報に具体性がない場合は、実際に働き始めたあとのギャップが大きくなりがちなため要注意です。

※上記の問題点をしっかりと見極めるために、下記のステップを踏んで良い会社を絞り込んでいきましょう。

STEP

気になった会社のホームページ(HP)を閲覧する

求人サイトで少しでも気になった仕事があれば、該当する会社の公式ホームページ(HP)を閲覧することも仕事選びに失敗しないために重要です。

気になった会社のホームページを確認することで、入社後のギャップを減らし、安心して応募できる材料を集めることができます。

以下のように ホームページには、求人サイトの限られたスペースには載せきれない情報が詰まっています。

  • 会社概要
    「会社概要」や「主要取引先(受注実績)」などの基本情報を見ることで、しっかりとした基盤のある会社かどうか判断できます。
  • 採用情報
    採用情報のページには、より詳しい研修制度や福利厚生、実際に働いている人の声などが掲載されていることがあります。
STEP

応募する会社の口コミや評判を探す

会社のホームページは、基本的に自社の良い面しか掲載されていません。よりリアルな仕事の実態を知るためには、ネット上の口コミや評判を確認することも必要です。

X(旧Twitter)やYouTubeなどのSNSに加え、「エン カイシャの評判」「転職会議」のような口コミ情報サイトを活用するとリアルな情報を得られます。

中小企業の情報をピンポイントで見つけるのは難しい場合もありますが、類似した業態の口コミを見るだけでも、清掃の仕事のリアルなイメージを掴むことができます。

なお ネット上の口コミは、退職者による不満や愚痴などのネガティブな書き込みが多くなりがちです。「すべてを鵜呑みにせず、参考程度に留める」というスタンスでチェックするようにしましょう。

STEP

電話で仕事内容を確認してから応募する

応募したい清掃会社が決まったら、最後に電話で仕事内容の最終確認を行いましょう。

今はネットで簡単に応募できる時代ですが、WEB上の情報だけでは不十分な場合があり、「入社してみたら求人サイトの内容と全然違った!」というトラブルも少なくありません。

少しでも不安や疑問がある場合は、下記のような質問事項のリストを作成し、応募前に採用担当者へ直接確認してください。

  • 「男性でもトイレ掃除の業務はありますか?」
  • 「一日の具体的な作業の流れを教えてください」
  • 「重い機材など、どんな清掃道具を使いますか?」

以上のように気になる点をすべてクリアにしてから応募することで、「こんなはずじゃなかった…」という仕事のミスマッチを未然に防ぐことができます。

まとめ:清掃業は「向いてない人は地獄」「向いてる人は天国」な仕事

清掃業に向いてない人の致命的な特徴がある人にとって、清掃の仕事を続けていくのは地獄のようなつらい現実が待っているかもしれません。

そのため、年齢関係なく未経験でも働けると思っても、安易に清掃業の仕事を始めるのはリスクがあります。「身体を動かすのが嫌い」「極度の潔癖症」「プライドが高すぎる」といった傾向がある人は要注意です。

一方で、清掃業の現場や働き方を上手く選ぶことができれば、人間関係のストレスが少なく、健康的に働ける天国のような仕事です。「自分には向いていないかも」と決めつける前に、少しでも清掃業に興味があるなら、まずは自分に合った現場や会社がないか、本記事を参考に探してみてはいかがでしょうか。

もしかしたら、「清掃業は向いてないかも…」と不安を抱えていたことが嘘のように、天職と思えるような清掃の仕事が見つかるかもしれません。

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