「清掃の仕事をするなんて恥ずかしい…」 自分では清掃業に悪いイメージはなくても、周囲の視線が気になって仕事を始めるのに躊躇している人はいませんか?
私もそんな気持ちをずっと抱えたまま、清掃の仕事を始めるのが遅れてしまった一人でした。「やりたいことがある」という理由で47歳で20年以上勤めた会社を辞めたのにもかかわらず、元同僚に「清掃中の姿を見られたらどうしよう…」とくだらないプライドが邪魔をしていたからです。
しかし、フリーランスとして50代を迎えたときに「清掃の仕事って自分の生活スタイルに合っているかも」と自分の目的達成のために有効な手段と割り切り、早朝の清掃バイトを始めてみました。 その結果、安定的な収入を得られるだけでなく、適度な運動もできて最高の働き方をすることができています。
本記事では「清掃の仕事は恥ずかしい…」という気持ちが邪魔をして、なかなか第一歩を踏み出せない人に向けて、私自身も葛藤してきた清掃の仕事との向き合い方を包み隠さずお伝えします。 清掃の仕事を始めることに少しでも惨めな気持ちを抱いている人なら、読み終える頃にはきっと心が軽くなっているはずです。
【実録】「清掃の仕事が恥ずかしい…」と感じた4つの瞬間

正直に告白します。
初めて清掃員として働き始めたときに、私はどうしようもない「惨めさ」を感じた瞬間がありました。 そこで実際に「清掃の仕事をするのが恥ずかしい…」とプライドが傷ついた4つの具体的なエピソードをお話しします。
(1)人が嫌がる「汚物やゴミ」を処理しているとき
もっとも抵抗を感じたのは、トイレ掃除や無造作に捨てられたゴミを処理しているときです。
便器のフチ裏の汚れをブラシで擦りながら、ふと「自分は一体、何をしているんだろう」という虚無感に幾度となく襲われてきました。
どんなに「周囲の目は気にしない」と言い聞かせても、「清掃員になったら人生終わりかも…」情けない気持ちが込み上げてくるのは避けられません。
(2)元同僚から「仕事は何してるの?」と聞かれたとき
元同僚から「今、仕事は何してるの?」と聞かれると、「清掃の仕事」とは素直に言えないときがありました。
それは心のどこかで「清掃の仕事は誰でもできる」「底辺職だ」といった、世間のネガティブなイメージやレッテルに怯えていたからです。
「清掃中に知り合いに会ってしまったら恥ずかしい…」という気持ちは、多くの清掃員たちが抱いている本音でしょう。
(3)地味な「清掃員の作業服」を着たとき
これまでスーツで仕事をしていた私にとって、最初に清掃員の作業服を着たときには「なんとなく惨めな気持ち」になったのを覚えています。
一般的に清掃員は、目立たない地味な作業服で現場で仕事をします。仕事中に鏡に映った自分の姿を見て「冴えない中年のおじさんだ…」と目を背けたくなるような気持ちにもなりました。
たかが作業服ではありますが、これまでの仕事の経歴によって私と同じように強い抵抗感を覚えるかもしれません。
(4)給料明細の「少ない振込額」を見たとき
最初に給与明細の振込額を見たときは、分かってはいたつもりでも「やっぱり少ないな…」と恥ずかしいと感じたのが正直な気持ちです。
世間一般には、清掃業に対して「底辺の仕事」というイメージが持たれている現実を突きつけられた思いでした。
パソコンをポチポチしているだけで、清掃員よりも何倍もの給料を手にしていたときと比べて、「肉体労働なのに…」と虚しい気持ちになったのは否めません。

清掃の仕事で惨めにならない方法は「目的達成の手段」と割り切るだけ

清掃の仕事の「恥ずかしさ」や「惨めさ」を消し去るたった1つの方法は、自分の本当にやりたいことのために「目的達成の手段」と割り切ることです。
「清掃業は社会に不可欠な仕事」「公共の場をきれいにしている」など、無理やりポジティブになることではありません。
ここでは、私が清掃バイトに対するネガティブな気持ちを払拭するために、最終的に行き着いたシンプルな考え方をご紹介します。
「清掃の仕事をしている」とは恥ずかしくて言いにくい
正直なところ、私は清掃の仕事をしていることに、多少の恥ずかしさを感じているのは否めません。だから元同僚や知人には、そんな気持ちを隠すために「清掃の仕事をしているのは運動のため」と言っています。
Webライターやブログなどで収入を得ていることは、何の躊躇もなく言えるのに「今は清掃バイトをしている」とストレートには口に出しにくいのです。それは私自身にも、清掃員として働く人に対する偏見があるからなのかもしれません。
そんな恥ずかしい気持ちが心の奥底にあるのは、私だけでなく清掃業に携わるほとんどの人の本音ではないのでしょうか。 では、そんな恥ずかしい気持ちを抑えてまで「なぜ、清掃の仕事をするのか?」と問われれば、私の場合は「本当にやりたいことをしたいから」と答えます。
「本当にやりたいこと」があるなら手段はなんだっていい
清掃バイトは働く日数や時間の選択肢が多く、他の仕事と比較して自由度が高い働き方ができます。そのため、「本当にやりたいこと」に打ち込める環境が整います。
たとえ世間から見下されるかもしれない清掃の仕事でも「やりたいことの手段」として割り切ることで、多くの人は清掃の仕事のメリットを強く感じられるでしょう。
一方で「清掃の仕事=恥ずかしい」という理由だけで仕事の選択肢から外すのは、やりたいことを目指すための有効な手段を1つ失ってしまいます。 「本当にやりたいこと」がある人にとっては、その目的を達成するための手段はなんだっていいはずです。
清掃の仕事に対する「恥ずかしい気持ち」は徐々に薄れていく
清掃の仕事を始めると、しばらくは早起きするのが辛く感じたり、身体の至るところが筋肉痛になったりと「このまま続けられるのか…」と心配になりますが、1ヶ月もすれば慣れてきます。
そして清掃員としての生活に慣れた頃には、作業中に感じていた「恥ずかしい気持ち」が薄らいでいることに気づくはずです。
時間の経過とともに清掃の仕事を「目的達成の手段」と割り切れるようになれば、次第に「恥ずかしさ」「惨めさ」といったネガティブな感情も生まれなくなるでしょう。
「恥ずかしい気持ち」とサヨナラ!清掃の仕事でポジティブに働く3つのコツ

とはいえ、清掃の仕事に対する考え方を変えるだけでは、どうしても現場で心が折れそうになる瞬間があります。
そんなネガティブな気持ちにならないように、私自身が実践したポジティブに働く3つのコツがあります。
もし、これまでの記事を読んで「それでも清掃の仕事は恥ずかしい…」と抵抗を感じている人は、ぜひ試してみてください。
人目の少ない「早朝」や「夕方以降」のシフトで働く
もっともシンプルな方法は「周囲の視線」を感じるような時間帯で働かないことです。
人目の少ない早朝や夕方以降のシフトで働けば、元同僚や知人とバッタリ会うようなリスクも大幅に減るからです。
多くの人が行き来する日中のオフィスビルや商業施設で清掃していると、どうしても「知り合いに会ったらどうしよう…」といった不安がよぎりますが、人目の少ない時間帯で働けば気持ちがずいぶん楽になります。
担当現場をきれいに掃除することだけに集中する
基本的に清掃中は身体を動かしているため、作業に没頭していると「恥ずかしい気持ち」はいつの間にか消えています。
特に汚れの目立つ場所を見つけて「今日はココを徹底的にきれいにする」などの目標を決めて掃除するのが集中するコツです。
身体を動かしながら瞑想状態のような感覚になることで「周囲の視線」など気にならなくなり、気持ちよく働けるようになるでしょう。
清掃員として働くメリットに目を向ける
清掃員として働くからこそのメリットに目を向けることで、「清掃の仕事は恥ずかしい…」といったネガティブな感情は消えていきます。
これまでにもお伝えした「生活スタイルに合った働き方ができる」といったメリットのほか、「安定的な収入を得ながら健康的に働ける」「老後まで続けられる仕事のスキルと経験が身に付く」など、清掃員として働くからこそのポジティブな要素が多くあるからです。
「清掃業は低賃金かつ3K(汚い・きつい・危険)の仕事」のような悪いイメージに惑わされることなく、自分にとって清掃員として働くメリットが見つかれば、世間の評価に憂鬱になることなくポジティブに働けます。
まとめ:「清掃の仕事が恥ずかしい」は些細な問題!目的達成の手段として割り切ろう
どうしても清掃の仕事に対して「恥ずかしい」と感じる気持ちが拭えないなら、無理におすすめはしません。 実際、清掃業で働くことに向いていない人はいるからです。
しかし、「清掃バイトをしてみよう」と一歩踏み出せた人の多くは、世間体を気にして行動できなかったことが些細な悩みだったと気づきます。
それは以下のような清掃員として働く多くのメリットを実感できるからでしょう。
- 自分の生活スタイルに合った働き方ができる
- 安定的な収入を得ながら健康的に働ける
- 老後まで働ける仕事のスキルと経験が身に付く
他にも「人間関係のストレスが少ない」など多くのメリットを持つ清掃の仕事は、「開業したい」「資格を取りたい」「趣味を楽しむ時間が欲しい」といった目的達成のための最適な手段の1つとなります。 これまで「清掃の仕事は恥ずかしいから」と避けてきた人は、一度ネガティブな感情をリセットして、ポジティブに清掃員として働くことを考えてみてはいかがでしょうか。

