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国家資格・公的資格の合格証書を紛失してしまったら?行政書士の合格証明書を発行してみた!

東京都庁外観
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苦労した資格試験に無事合格! 手元に届いた合格証書に喜んでいたのも束の間、「すぐに使う予定はないから・・・」とどこかへしまったまま、いざ必要になったときに見つからないなんてことはありませんか。
私は現在行政書士の開業予定者ですが、まさにこの状況でした。取得している国家資格の行政書士・社会福祉士、公的資格の福祉住環境コーディネーターの合格証書をすべて紛失してしまった私が、合格証書の代わりとなる合格証明書の発行をするまでを詳細にお伝えします。

こんな人に読んでもらいたい
  • 国家資格・公的資格の合格証書を紛失してしまった人
  • 合格証明書の申請方法を知りたい人
  • 合格証明書の申請から発行までのおおよその日数を知りたい人
  • オンライン申請による合格証明書発行の具体的な手順を確認したい人
しらす
しらす
えっ、合格証書なくしたの? おじさん、ほんとドジだなぁ…
にぼし
にぼし
ドジじゃなくて、そろそろボケできたんじゃない。それで再発行はできたの?
おじさん
おじさん
実は、合格証書の再発行はできなかったんだ。でも、資格に合格したことを証明する合格証明書の発行ができたから大丈夫。これから、合格証明書について詳しく説明するね

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国家資格及び公的資格の合格証書の再発行は可能?

そもそも、国家資格及び公的資格の合格証書を紛失したら、再発行することは可能なのか?この問いにする答えは、一部例外を除きNOです。
ただし、同じ資格を証する書類として、合格証明書を発行することは可能です。
なお、有資格者として登録申請が必要な場合等に提出する必要書類として、一般的に「合格証書」と「合格証明書」の扱いに差異はありませんが、以下のとおり、いくつか相違点があります。

【合格証書と合格証明書の違い】

 合格証書合格証明書
交付合格者全員へ交付申請者のみ交付
発行枚数1枚のみ(再発行不可)必要枚数分の申請可
手数料原則無料原則有料
主な使用用途証明書にはなるが、1枚のみしかないため対外的に使用するケースは少ない。職場へ有資格者であることの証明書として提出等、対外的に使用することが多い。

※上記表の内容については、一般的な違いになりますので、ご了承ください。

例外的に社会福祉士等、合格証明書が存在しない資格もあります。ただし、合格証書の紛失により、合格した事実がまったく証明できなくなる訳ではありません。詳しくは後述する【合格証明書を発行するには】社会福祉士についてをお読みください。

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合格証明書を発行するには?

合格証明書を発行する場合、資格により手続きする申請先が異なります。

  • 国家資格であれば、管轄する国または地方公共団体等
  • 公的資格であれば、主催する商工会議所等 

当然のことながら、資格によって必要書類や手続き内容も異なるため、詳細については、それぞれの申請先へ問合せください。

ここでは、私が取得している国家資格の行政書士及び社会福祉士、公的資格の福祉住環境コーディネーターについて、合格証明書等の発行方法を説明します。

行政書士について

以下は東京都会場で受験した合格者の場合になります。東京会場以外で受験された方は、申請方法等が一部異なりますので、ご注意ください。

◆ 申請に必要なもの
・行政書士試験合格証明書交付申請書(オンライン申請除く)
東京都総務部行政部のページからダウンロード可能
・本人確認書類(運転免許書のコピー、マイナンバーカードのコピー等)
・発行手数料(1通につき400円)

◆ 必要に応じて申請に必要になるもの
・返信用封筒
合格証明書の郵送を希望する場合は、上記のほか、宛先を記入し切手を貼付した返信用封筒を同封するか、窓口に持参する必要があります。
なお、合格証明書のサイズはA4判となっているため、封筒のサイズや切手についても留意してください。

例:合格証明書1通を折りたたむことなく、簡易書留で郵送してもらう場合
  定形外封筒の切手代120円+簡易書留代320円=440円

・戸籍抄本
合格時から婚姻、養子縁組当により氏名の変更がある場合は、変更の事実がわかる戸籍抄本が必要となります。

◆ 申請方法
・オンラインによる申請(電子申請) 
・郵送による申請
・窓口での申請

※オンラインによる申請の詳細については、後述する【行政書士の合格証明書をオンライン申請してみた!】をお読みください。

◆ その他の留意事項
窓口申請も含め、即日交付は不可になります。不備等がなければ、申請から1~2週間程度で発行できます。

◆ 申請先及び問合せ先
東京都総務局行政部振興企画課住民台帳担当
住所:東京都新宿区西新宿二丁目8番1号 第一本庁舎13階北側
電話:03-5388-2448(受付時間は平日8時30分から18時15分)

社会福祉士について

社会福祉士登録について管轄をしている公益財団法人社会福祉振興・試験センターで確認したところ、合格証明書に該当する書類はないとの回答でした。合格していることを証明する書類としては、社会福祉士の登録証がそれに該当するとのこと。なお、介護福祉士及び精神保健福祉士についても同様です。

社会福祉士の登録証を発行するには、当然のことながら社会福祉士への登録が必要となり、登録料として15,000円かかります。行政書士のように登録料が約30万かつ月会費でも6,000円程度かかることに比べれば、比較的割安であることに加え、一度登録すれば、その後、月会費等のランニングコストはかかりません。

なお、社会福祉士の登録証を紛失した場合、登録証の再発行は可能です。私の場合、社会福祉士への登録を行っていたのかも忘れており、上記の社会福祉振興・試験センターへ確認したところ、氏名・生年月日等を口頭で伝えるだけで、登録状況について教えていただくことができました。

結果、すでに登録していることが判明したため、登録証の再発行手続きをする運びとなりましが、社会福祉士登録をしていない場合でも、電話で合格者であることの確認をすることができ、必要に応じて登録申請書等を送ってもらうことが可能です。

※社会福祉士登録及び登録証の再発行については、公益財団法人社会福祉振興・試験センターのHPをご覧ください。

福祉住環境コーディネーターについて

福祉住環境コーディネータは、東京商工会議所が主催する公的資格にになります。全国組織にあたる日本商工会議所が主催として有名な日商簿記検定も、ほぼ下記内容で合格証明書の発行が可能です。

 申請に必要なもの
・合格証明書発行申請書
東京商工会議所検定試験情報のページからダウンロード可能
・本人確認書類(運転免許書の写し、パスポートの写し等)
原則として第三者機関で発行された氏名・生年月日・顔写真が揃って確認できるもの
・発行手数料(1通につき1,250円)

◆ 必要に応じて必要になるもの
・戸籍抄本等の写し
受験時の氏名に変更が会った場合は、上記に加え、戸籍抄本等のコピー(変更前・後の氏名が両方記載されているもの)が必要になります。

◆ 申請方法
郵送による申請のみ

◆ 留意事項
発行までの日数は、郵送にて申請書類等が申請先へ到着後、最短で約3週間程度のようです。
※日商簿記は約2週間程度

◆ 申請先及び問合せ先
東京商工会議所検定センター
電話:03-3989-0777(土日・祝日・年末年始を除く10:00~18::00)

★合格証書(合格証カード)の再発行も可能! 
福祉住環境コーディネーターについては、合格証明書の発行だけでなく、合格証書(合格証カード)の再発行も可能とのことです。合格証書は一般的な免状のようなタイプのものではなく、携帯できるプラスチック製のカード状のもので、20年以上前の合格当時にもらった記憶があります。
なお、日商簿記については、合格証書の再発行は不可とのことでした。

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行政書士の合格証明書をオンライン申請してみた!

官公庁の電子申請が進んでいるといっても、実際に手続きをしたことがある人は少ないのではないでしょうか。私自身の体験談をもとに、行政書士の合格書証明書のオンライン申請から受領するまでの手順を詳しく解説します。

オンライン申請をするまでの経緯

まず、行政書士の合格証書を紛失してしまった場合の対応について、日本行政書士会連合会へ問い合わせた結果、以下の回答がありました。

  • 行政書士の合格証書の再発行はできないこと
  • 合格証書に代わる合格証明書の発行が可能なこと
  • 合格証明書の発行は東京都庁の総務局行政部で行うこと(東京都で受験した場合)

日本行政書士会連合会の回答を踏まえて、東京都庁に電話で窓口申請の希望を伝えたところ、窓口申請の場合、即日発行はできないため、以下の手順による申請を勧められることになります。

  1. オンラインまたは郵送による申請を行う
  2. 合格証明書の発行完了後、窓口または郵送で受領する

なるべく不慣れなオンライン申請は避けたいと考えていたため、郵送による手続方法を確認したところ、発行手数料を郵便小為替にて同封する必要があるとのこと。
一方、オンライン申請の場合は、電子納付が可能で手続きは1番早く完了できるとのことでした。

そのため、「なんだか面倒だな…」と感じつつも、これから行政書士として電子申請を行うことも考慮し、最終的にオンライン申請を行うことを選択することになります。

東京都では、行政書士の合格証明書を電子申請で行うことができますが、その他都道府県では、主に郵送または窓口での申請のようです。
参考までに東京都の近隣地域でいえば、神奈川県、埼玉県、千葉県は現時点(令和3年8月現在)では、合格証明書の電子申請による受付は行っていないとのことでした。

オンライン申請による手続き方法 

合格証明書のオンライン申請は、外部リンク東京共同電子申請・届出サービスから行います。以下はその手順なります。なお、申請手続きを始める前に、添付資料として必要となる本人確認書類(運転免許書の写真データ等)を用意しておきましょう。

  1. 当該サービスを初めて利用する場合は、申請者IDの登録を行う
  2. 行政書士試験合格証明書の交付ページの電子申請をクリック
  3. 利用規約に同意後、ログイン画面に①で登録した申請IDを入力
  4. 行政書士試験合格証明書交付申請書の画面に必要事項を入力し、本人確認書類の写真データを添付する
  5. 電子納付をする
  6. 約1週間前後で東京都総務局行政部の担当者より、電話にて合格証明書の発行ができた旨の連絡がある。訪問日時を確認されるため、訪問日とおおよその訪問時間を担当者へ伝える(窓口受領の場合)
  7. 東京都総務局行政部窓口にて、合格証明書を受領(窓口受領の場合)

④の申請書画面に必要事項を入力する際、手数料納付方法として、電子納付または窓口納付を選択する項目がありますが、特別な理由がない限り電子納付をおすすめします。
手続きを進めるための確認作業及び合格証明書の発行は、手数料納付確認後に開始されるため、窓口納付の場合は即日発行ができません。そのため窓口納付を選択した場合、最低2回は窓口へ訪問する必要がありますので注意してください。

東京都庁への入庁手続きから合格証明書の受領まで

東京都庁舎内にある総務局行政部へ行くには入庁手続きが必要。2020年3月30日より入庁手続きは電子化されています。ここでは、その手続き方法から合格証明書の受領までを説明します。

  1. 都庁内にある専用端末または東京都の都庁舎来庁者ページへ氏名、訪問先などの必要事項を入力し、ORコードを作成
  2. ①で作成したQRコードを入庁受付の警備員に提示
  3. ICカードの一時通行証を受け取り、専用ゲートにかざして入庁し訪問先へ
  4. 訪問完了後、専用ゲートにICカードの一時通行証を投函して終了

行政書士開業をするためには、資格挑戦から開業まで多くのステップが存在します。私自身の体験談を中心にして、行政書士開業までの「やることリスト」(詳細記事リンク有)を時系列で解説している「まとめ記事」になります。是非、あわせてご覧ください。

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【40代からの行政書士】資格挑戦から開業までの「やることリスト」40代・50代から行政書士開業を目指している人は必見!「資格取得前まで」「資格取得から開業決断まで」「開業決断から開業に至るまで」の3ステップごとの「やることリスト」を紹介。「やることリスト」ごとの詳細記事へのリンク有!...

合格証明書の発行は、合格証さえ紛失しなければ行政書士開業には必要のない手続きですが、行政書士開業のために脱サラした直後は、必ずしなければいけない役所関係への手続きがあります。
その1つが健康保険の切り替え。下記の記事では、健康保険の切り替えの際に検討するべき、健康保険任意継続制度について詳しく解説しています。

https://www.s-s-kyoshin-blog.com/health-insurance/

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まとめ

今回の記事で紹介した国家資格・公的資格は、合格時に交付される合格証書を紛失したとしても、その代わりになるものとして、合格証明書等の発行により資格に合格している事実の証明ができるようになっています。ここで紹介していない資格であっても、資格に合格した事実を証明する手段はあると思われますので、各資格の管轄担当や主催者へ問い合わせをしてみてください。

ここで紹介した記事は、個人が取得資格の合格証書を紛失した経験をもとに、資格の管轄担当及び主催者等へ問い合わせたものをまとめたものです。
担当者によって、回答内容が一部異なるようなケースがあったことも含め、私自身の個人的な解釈により、実際の対応等について記事内容と異なる部分があるかもしれませんが、ご了承ください。 

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