町内会の班長を断ることは可能?「NO」と言えずに後悔した5つの理由

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その日は突然訪れる。主に輪番制で回ってくる町内会の班長の役割だ。本当は忙しくて、町内会の班長なんてしている暇はないと思っていても、いざ班長を頼まれるとご近所付き合いもあって断りにくい。

私は町内会の班長を断り切れず引き受けてしまった結果、想像していた以上にやることや精神的な負担が多く、正直なところ少し後悔している。

そんな私自身の体験談をもとにして、町内会の班長を安易に断ることや引き受けることをしないために、気を付けるべきポイントを紹介していく。

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目次

町内会の班長を断ることは問題なし!できない事情の説明が重要

基本的に町内会への加入に強制力はなく、班長を断ることも問題はない。しかし、仕事や子育てなどで「忙しいから」という理由だけで断ると「私だって同じなのに!」と町内会活動をしている人から嫌悪感を抱かれる可能性がある。

そのため、近所付き合いを気にするなら「忙しい+α」の理由を伝えて、「それなら仕方ない」と班長ができない事情を納得してもらうことが大切だ。もし、相手を納得させるだけの理由がないなら、素直に班長を引き受ける方がよい。

なお、班長を断る理由として理解を得られやすいのは、以下のとおり。

  • 大病による健康不安
  • 親の介護をしている
  • 高齢で体力に自信がない など

町内会活動で理事を務めている割合が多い中高年や高齢者に共感されやすい点がポイント。「仕事の休みが取れない」「小さい子どもがいる」などの理由では、若くもないのに「今どきの若い人は…」と不満を言われかねない。

そのため、納得してもらえるような理由がないのであれば、「班長以外の町内会活動に協力する」「子どもが保育園に入る2年後に班長をする」といった可能な限りの誠意を伝えて、班長を断っても近所からの印象が悪くならないように対応しよう。

町内会の班長を断り切れず引き受けて後悔した5つの理由

私自身、内心では「班長はやりたくないな…」と思いつつ、結局のところ近所付き合いを気にして、班長を断ることはできなかった。

その結果、「班長を断るべきだった…」と後悔した理由とは…

町内会の仕事でプライベートの時間が奪われる

町内会の仕事には、回覧板用の資料整理、自治体が発行する新聞の配布、月1回の理事会への出席など、やることは意外に多い。

決して作業自体は難しいわけではないが、定期的に町内会のために時間を調整しなければいけないため、貴重なプライベートの時間を奪われる。

町会費の集金など対面でのやりとりが必要な場合は、町内会の同じ班の人に訪問日を伝えることや不在であれば再訪問もしなければならない。

せっかくの休日や仕事終わり時間を削られるため、班長を引き受けるには相応の覚悟が必要だ。

時代錯誤の非効率なアナログ作業が多い

基本的に町内会で求められる作業は、昭和臭が漂うアナログ作業しかない。ネットを使えば、一瞬で伝わるようなものでも回覧板で知らせる必要がある。

町内会で役割を持っている人は、中高年や高齢者ばかり。スマホすら扱えずに、ネットを利用することも怖いと感じている人も珍しくないからだ。

町内会で権限を持っている人には高齢者が多いから、デジタル化して効率化しようなんてことに考えは及ばない。どこの世界にもある話だが、町内会はより顕著な世界かもしれない。

町内会への不満を言われてストレスが溜まる

班長という肩書がある以上、町内会への要望や愚痴を言われることがある。実際は名前だけの班長でも、町内会へ言いたいことがある人にとっては不満の捌け口になる。

「街灯が切れているから電球の交換をしてほしい」「近くのマンション建設には反対しなかったのか?」など、「自分で言え!」と言いたくなるようなことも少なくない。

あくまで愚痴レベルの不満が多く、「そうですよね~」と適当に相槌を打って聞き流すしかないが、聞く方としてはストレスがどんどん溜まっていく。

班長としての責任を必要以上に感じてしまう

本当は班長を断りたくても引き受けてしまうような人は、だいたい責任感が強い。悪い意味で真面目過ぎると、町内会の班長としての責任感で疲弊してしまう。

町内会の人からの要望があれば「なんとかしないといけない」と班長としての責任を感じて、必要以上に重荷を背負ってしまうこともある。

「回覧板が戻ってくるのが遅い」など些細なことまで気になりだして、気が休まらないことが多いことも想像以上の負担だった。

班長の任期終了後の後任が見つからない

班長の任期が終了する時期には、次の後任を見つけなければいけなくなる。しかし、こんな記事を書いていることからも分かるように、町内会の班長を引き受けてくれる人は少ない。

下手をすると後任が見つからず、引き続き班長を続けざるを得なくなる可能性もある。再度、町内会の役員から再任を懇願されたら断りにくい。

まだ、町内会の班長を引き受けて間もないのに、次回の後任選びでゴタゴタする未来があると考えると、今から憂鬱になってしまう。

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班長を引き受けてしまったら?町内会活動の負担を減らす3つのコツ

町内会の体制にもよるが、班長がやらなければいけないことは意外に多い。にもかかわらず、しっかりしたマニュアルもないため、何をすればよいのか分からず、余計に不安が大きくなる。

そのため、不安を取り除きスムーズに班長を始めることができるように、これだけは知っておきたい町内会活動の負担を減らす3つのコツをお伝えする。

班長の仕事をサポートしてくれる人を見つける

町内会の班長を引き受けてしまった場合、肉体的・精神的負担を軽減するためにも「一人で抱え込まない」ことが重要だ。班長の前任者や町内会活動の経験者には、積極的に協力を依頼すると良い。

班長を引き受けるタイミングで、万一のときのサポートをお願いしておけば、まず断られることはない。最近の傾向として、近所付き合いが少なくなり、町内会に入らない人も増えているため、班長を引き受けてくれる貴重な人材として、快くサポートしてくれるはずだ。

緊急時の代理や期日が決まった配布物などの協力を依頼できる人がいると気持ちは格段に楽になる。私のように一人暮らしで家族の協力を得られない状況であれば、これらのサポート依頼は必須と言える。

町内会の年間スケジュールや仕事内容を知る

町内会の班長になったら、まず年間スケジュールや具体的な仕事内容を把握することから始めよう。あらかじめ年間の活動の流れを頭に入れておくことで、「何をすればよいか分からない」など班長を引き受ける余計な不安も少なくなる。

スケジュール的にどうしても都合がつかない行事がある場合は、前もって代理の人に依頼するといった対策もしやすく、周囲に迷惑をかけることを最小限に抑えることもできる。

なお、輪番制などで近い将来に班長が回ってくる可能性がある人は、今から情報収集を始めることをおすすめする。回覧板の町内会の予定や資料のコピーを取っておくと、実際に班長になった際に、具体的な活動のイメージがしやすくなり、スムーズに業務に取り組む準備ができるだろう。

「できないことはできない」と伝える

町内会の班長業務は、あくまでもボランティア活動である。そのため、班長の仕事すべてを完璧にこなそうとする必要はない。「できないことはできない」と明確に伝える勇気を持つことが必要だ。

どうしても対応が難しいと感じる作業に対しては、遠慮せずに「できません」と伝えよう。町内会活動は、無理をして継続するものではない。過度な負担は精神的なストレスにつながり、かえって活動そのものに支障をきたす可能性もある。

無理をすることで班長としての役割を果たせず、町内会との関係性が悪くなってしまうことがないように、できないことはキッパリと断るようにしよう。

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悪いことばかりじゃない!町内会の班長を引き受けて良かったこと

本当は引き受けたくなかった町内会の班長。しかし、必ずしも悪いことばかりではなかった。

最後に班長をやったからこそ感じることができた、町内会の班長を引き受けるメリットについても紹介する。

ご近所との関係性を作るきっかけになる

ご近所付き合いといっても、自宅の両隣くらいに挨拶する程度。近所でよく見かける人でも、顔も名前も知らないのはよくある話だ。引っ越し直後など、一度挨拶するタイミングも逃してしまうと、ご近所との関係性を作る機会は意外と少ない。

その点、町内会の班長という役割を持つことで、町内会費の集金や寄付金のお願いする際に、顔と名前を一致させたり、必要に応じて連絡先をお伺いしたりするなど、最低限の近所付き合いを始める絶好の機会となる。

一方で「ご近所付き合いは面倒臭い」と思う人も多いかもしれない。だからこそ、最低限の挨拶程度で十分。近所付き合いに深入りしたくなければ、それ以上踏み込む必要はない。

地域のトラブルや災害時など、何かあったときに近所との関係性が少しでもあるのとないのとでは安心感が違う。私のような一人暮らしの中高年の場合、町内会の班長を引き受けなかったら、ご近所との接点がないまま、ずっと孤立していたかもしれない。

地域の課題や最新情報を得られる

一般的に月に1回程度ある町内会の理事会では、地域の課題や今後の方向性などの報告が行われる。これらの情報の中には、普通に暮らしているだけでは、あまり耳にしないものも含まれる。

大型商業施設の建設計画やそれに伴う懸念点など、「そんなことがあったのか…」と思うような事実を知る機会もあり、意外に面白かった。

地域のことで気になることがあれば質問することや意見することも可能なので、今後の生活に役立つ情報を得られる機会となる点も見逃せない。

ご近所の人から感謝してもらえる

全国的に町内会の加入者は、年々減り続けており、いろいろと面倒な班長を断る人も少なくない。そのため、班長の役割を引き受けてくれたことだけでも、ご近所から感謝された。

私が住んでいる地域も高齢化が進み、私のような50代の中高年でも町内会の中では「若い世代」と思われている。このような地域の問題があるため、少しでも若い世代が町内会活動に参加すると大いに喜ばれる。

ただし、感謝されることは嬉しいが、気を付けなければいけないこともある。私の後任になる班長をいずれ探さなければいけないからだ。そのため、「忙しい中、ありがとうございます」などと感謝された場合は、「今年一年だけはなんとか頑張ります」など、遠回しに今回の任期だけ務めることを伝えておいた方が無難だ。

班長を続けることを希望しているならともかく、次に引き受けてくれる人がいないことを理由に「来年も班長をお願い」と言われないように、班長を断る予防線を張っておこう。

まとめ:町内会の班長は「断るならキッパリ!やるならスパっと!」が肝心

町内会の班長は、想像以上にやることが多く精神的な負担も大きいため、安易に引き受けるべきではない。ただし、曖昧な態度で断ることは、ご近所付き合いに悪影響を与える可能性があるので十分な注意が必要だ。

そのため、班長を断るならキッパリと明確な理由を伝え、相手に納得してもらう姿勢が求められる。一方で、班長をやるつもりがあるなら、町内会活動に参加することを前向きに考えて、スパっと気持ちよく引き受けよう。

どちらの選択をするにしても、中途半端な態度が一番迷惑をかける。たとえ班長を断ることになったとしても、できる限りの範囲でサポートをする姿勢だけは伝えておく方がよい。

私と同じような一人暮らしの中高年なら、なおさら地域で孤立した老人にならないために、ご近所への最低限の配慮が必要だろう。

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