2008年に発売されて以来、一部の愛用者がポメラニアンと呼ばれるほどにテキスト入力特化型マシンとして定着したポメラ。しかし、発売元のキングジムより、そんなポメラニアンたちの悲鳴が聞こえてくるような発表がありました。それは、2022年3月末をもって現行機種として唯一存在していたＤＭ２００の販売終了。
ポメラを使用してブログやＷＥＢライティング等の執筆作業をしている人にとっては、ポメラは代用機が見当たらない唯一無二の存在。それだけに、後継機種の発表はもちろん、販売が継続されている旧機種の在庫状況も気になるところです。
上記を踏まえて、そもそも「後継機種は販売されるのか？」「販売されるとしても、いつ頃なのか？」そして「販売されるとするなら、新機種と旧機種どちらを購入するべきなのか？」について、ポメラ使用歴約5年の私が解説します。
- ポメラの新機種発売の有無について知りたい人
- ポメラの代用機があるのか知りたい人
- 新機種と旧機種のどちらのポメラを購入するべきか知りたい人
ポチップ新機種はいつ発売されるのか？
ポメラの新機種についての情報は殆どありませんが、現在までに公式に発表されていることに加え、ネット上の噂も含め整理します。
新機種の開発は継続している
この記事を読んでいただいている方が、まず気になることは、販売が終了したDM200の後継機種のことでしょう。まず、新機種が発売されるのかどうかでいえば、これまでキングジムが公式に発表していることは「開発は継続している」という事実のみ。いつ頃、新機種が発売されるのかについては、今のところ明言はありません（2022年6月現在）。
新機種として有力なのはDM250？orDM300？
またポメラには、キーボードがストレートタイプのDM3桁番台と折りたたみタイプのDM2桁番台の機種番号がありましたが、どちらの後継機種が出るのかも気になるところです。これまでの発表順でいれば、次に発表される新機種はDM3桁番台のストレートタイプ。売れ行きによる人気面を考えても、DM250もしくはDM300のストレートタイプが新機種として販売されることが有力でしょう。
新機種の発売時期をキングジムに問い合わせてみた！
そして、次のポメラを購入するうえで、一番問題となるのは新機種の販売日。この販売日によって新機種の発表まで待つのか、旧機種を購入するのか、決断も変わってきます。
しかし、前述したように公式な新機種の発表はないまま、旧機種となるDM200の販売が終了となりました。
万が一、このまま新機種の開発がお蔵入りや、発売したとしても数年後ということになれば、現在使用しているポメラの故障に備えて、DM200を予備機として購入することも考えなければなりません。
そこで、キングジムのお客様相談室へポメラの新機種の発売時期について問い合わせをしてみました。
以下、キングジムのお客様相談室とのやりとりになります（2022年6月）。
正確なやりとりまでは覚えていませんが、概ね以上のようなやりとりになりました。
ここで最初のポイントになるのが、私の新機種発売に関する質問に対して、相談室の担当者の方が「話は聞いております」と回答したこと。この「話は聞いております」ということが、社内的な話なのか、ネット上の話なのかということです。
そして次のポイントが、発売日の目安の質問に対して「そうですね」と回答したこと。このあたりは、声のトーンによってニュアンスは異なると思いますが、あくまで個人的な印象では、年内販売を期待しても良いのではと思わせるものでした。
いずれも私の期待を込めてのまとめになりますが「ポメラの新機種は年内に発表もしくは発売される！」ということです。
新機種発売までのポメラ代用機を考えるなら？
もし新機種が発売されるとしても、半年からそれ以上先になる可能性もある訳です。そのため新機種発売まで待てないという人にとって、ポメラの代用機となるものを考える必要があります。そのため、現時点で考えられるポメラ新機種発売までの代用機について解説します。
スマホ＋携帯キーボード
費用負担も少なく、携帯性も優れているのは、スマホに携帯キーボードを接続して使用する方法でしょう。しかし、大きなデメリットが３つ。
- キーボードが打ちにくい
- 画面が小さい
- ネットに繋がっているため作業に集中できない
➀と②については、機種によって弊害は少ないかもしれません。しかし、③は致命的。スマホに受信される通知を無視してタイピングに集中することは至難の業です。
モバイルパソコン
現在のモバイルパソコンはポメラの初代機が発売された当初と比較して、軽量化が大きく進んでいます。機種によっては、ポメラよりも軽量でタイピングもしやすく、SDD搭載で起動が速い商品も少なくありません。
その意味では、スマホ＋携帯キーボードと比較しても、代用機として使用できる可能性はあります。
ただし、モバイルパソコンで一定以上の性能がある機種となれば、価格的にはそれなりの出費が必要。すでに上記に該当するようなモバイルパソコンを所有していれば別ですが、新機種発売までの代用機として購入するには高すぎます。
旧機種のポメラ
少なくとも外国製の商品でポメラの類似品はあるものの、ポメラと同等の機能や所有欲を満たすものは、現時点ではありません。そして、スマホ＋携帯キーボードやモバイルパソコンにしても、ポメラ独自の使用感を再現はできません。
そうなれば、必然的に選択肢は、旧機種のポメラを購入するという結論に行き着きます。一時しのぎとして、スマホ＋携帯キーボードやモバイルパソコンの使用を考えることはできますが、継続的に使用することを考えるのであれば、新機種発売までの代用機としては、旧機種のポメラ一択となるでしょう。
ポチップポメラを買うなら旧機種or新機種どっち？
新機種の詳細が発表されていない以上、旧機種との比較を明確にすることはできません。しかし、過去に発売された機種の傾向から、現時点で新機種と旧機種どちらを購入するべきかについて検討します。
旧機種のポメラがオススメの人
あらゆる商品についていえることですが、新機種発表前後は価格が大幅に安くなります。現在はまさに底値ともいえる26.800円になっています（2022年6月現在）。
また新機種の方が必ずしも優れた性能・機能になるとは限りません。実際にDM200の旧機種DM100よりも、起動時間が遅くなったり、重量が重くなったりしたことに加え、乾電池の使用ができなくなる等、一部の性能・機能ではマイナス面もありました。
そもそもポメラ自体は高度な機能を求める商品ではなく、むしろシンプルな方がいい。今すぐ購入して使用したい人にとっては、旧機種を買わない理由は見当たりません。
以上を踏まえて、旧機種のポメラがオススメの人をまとめると…
- 価格を安く抑えたい
- 新しい機能を求めていない
- 今すぐに欲しい
一方で注意しなければいけないことは、旧機種購入直後に新機種が発表される可能性もあるということです。そのため、新機種が発売されたとしても、旧機種の価格と性能・機能等に十分に満足して購入できることが判断材料になるでしょう。
新機種のポメラがオススメの人
いくらテキスト入力に特化したシンプルな機能が売りのポメラでも、起動スピードやバッテリーの持ち等、性能がよくなるに越したことはありません。そしてシンプルさを邪魔しない程度の機能追加を求めている人もいるでしょう。
またポメラニアンといわれるポメラ愛好家にとっては、既に所有しているポメラよりも、新機種の方に魅力を感じるのは必然。そもそも、今すぐに使用予定がないのであれば、新機種発売後に旧機種と比較して購入した方が、より納得して商品を購入できるはずです。
以上を踏まえて、新機種のポメラがオススメの人をまとめると…
- 性能はよいものを選びたい
- ポメラニアンな人
- 今すぐに購入する必要はない
ただし、もっとも注意しなければいけないことは、新機種の販売の中止や大幅な遅れ、そして旧機種の在庫切れ等、ポメラを購入する機会そのものがなくなってしまうことです。ポメラをどうしても使用したい人は、旧機種を買っておくことをオススメします。
旧機種「DM200」の購入をオススメする理由
既にポメラを所有している人は別として、これからポメラを購入しようと考えている人には、旧機種「DM200」をオススメします。その最大の理由は「DM200が圧倒的にお買い得になっているから」ということ。
DM200を例にすると、発売されたのは2016年で価格は46,800円。その後、一時的な値下がりはあっても、5年経過した2021年までは安定的に35,000円前後を推移していました（価格ドットコム参照）。
1つの機種が5年以上継続して販売されること自体が稀ですが、価格が安定していることも見逃せません。それだけポメラが唯一無二の商品で、代替機にあたる商品がないことを示す根拠にもなります。
そして旧機種の販売終了が発表された2022年になってから、DM200は大幅に価格が下がっている状況です。これまでのポメラの価格を見る限り、新機種が旧機種の価格を下回る可能性は低く、価格推移からも少なくとも2、3年は大幅な値引きは見込めないことになります。
さらに付け加えるならば、ポメラはすでに完成形の商品であること。そもそもシンプルさを売りにしているだけに、これ以上の機能があることがよいとは限りません。それこそネット接続ができるようになったら、本来のポメラの魅力が失われてしまいます。
上記をまとめると…
- DM２００は今がお買い得であること
- DM２００はすでに完成形の機種であること
もちろん、新機種が性能・機能ともに大幅に向上し、さらに価格もお手頃に販売される可能性がないわけではありません。しかし、DM200を使用している私自身が現行のままでも十分に満足しているからこその結論です。
おわりに
今回の記事は、現在DM200が30,000円を大きく下回る価格で販売されていることに加え、新機種の価格がある程度落ち着くと思われる発売後1~2年先までに購入することを前提にしています（2022年6月現在）。
ただし、それを差し引いても、DM200は必要十分な機種。新機種は大幅に機能・性能アップとなったとしても、シンプルさを求めている人にとっては、むしろDM200の方がよかったなんてことも考えられることです。
そして何よりもDM200の在庫がいつまで続くのかということです。在庫が少なくなれば、当然価格が高騰することは間違いありません。
いずれの機種を購入するにしても、ポメラが存続することが一番重要。まずは無事に新機種が発売されることを期待したいと思います。
ポチップ
