40代退職の末路を体験者が告白!仕事を辞める7つのリスクと回避策

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40代で仕事を辞めたいと思っても、退職後の「悲惨な末路」を想像して決断できない方が多いのではないでしょうか。また、自分の経験やスキルに自信が持てず、さらに不安が募ることもあるかもしれません。

私も40代になってからは「今さら会社を辞めても後悔するのでは?」と退職するリスクばかりが頭をよぎり、なかなか決断ができなかった一人です。

しかし、40代後半になるまで悩み抜き、リスクも踏まえて仕事を辞めた結果、納得のいく退職後の生活を送れています。

この記事では、40代で会社を辞める際に考えるべき7つのリスクをお伝えするとともに、「40代で退職した結果、悲惨な末路が待っていた…」と後悔しないために、仕事を辞めるリスクの回避策もお伝えしますので、ぜひ最後までお読みください。

※関連記事:「仕事辞めたら人生楽しすぎ!」と叫びたくなる7つの理由【40代の体験談】

こんな方に読んでいただきたい
  • 一日でも早く会社を辞めたいと考えている40代の人
  • 自分の経験やスキルに不安を感じて行動ができない人
  • 40代退職の末路に後悔しないための対策を知りたい人
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目次

40代退職の末路を示す厳しい現実「転職入職率5%台」

40代で会社を辞めたら「仕事が見つからずに大変なことになる」となんとなく感じている人は多いでしょう。しかし、その根拠を明確に知っている人は少ないのではないでしょうか。ここでは、40代の転職に関するデータを踏まえて、40代退職の末路の厳しい現実について解説します。

すべての年代で40代からの転職がもっとも厳しい⁉

2025年4月時点の最新データとなる2023年版厚生労働省の雇用動向調査では、40代男性の転職入職率は5%台と厳しい現実を示しています。

なお、転職入職率とは、常用労働者数に対する転職入職者数の割合で転職の難易度を示す1つの指標です。

出典:厚生労働省の雇用動向調査による「年齢階級別転職入職率」2025年(令和4年)

上記の厚生労働省のデータからもわかるとおり、40代から50代にかけて転職入職率はもっとも低い数値で推移しており、40代からの転職は厳しいといわれているのは、テータ的にも正しいことがわかります。

40代から会社都合で仕事を失う可能性が高まる

男性は40代に入ると、会社都合で退職を余儀なくされるリスクが徐々に現実味を帯びてきます。

【転職入職者が前職を辞めた理由別割合(男性)の推移】

年齢2019年2020年2021年2022年2023年
30~34歳7.3%3.7%5.8%3.0%3.6%
35~39歳7.4%5.1%5.5%3.4%9.5%
40~44歳5.9%7.6%7.7%11.1%2.3%
45~49歳7.6%13.4%9.4%10.1%5.1%
50~54歳10.5%18.6%16.4%9.9%16.3%
55~59歳15.6%12.7%14.9%11.2%9.5%
出典:厚生労働省の雇用動向調査による「転職入職者が前職を辞めた理由別割合(男性)」をもとに作成

男性の「転職入職者が前職を辞めた理由別割合」を5年間遡ると、40代から会社都合による退職割合が増加し始め、50代に突入すると安定的に10%台を記録していることがわかります。

そのため、40代は「会社を辞めたい」なんて悠長なことを言っている場合ではなく、会社を選ぶどころか「整理対象の人材」にシフトしていく年代であることを自覚しなければいけません。

そんな40代の厳しい現実を踏まえて、「会社を辞める覚悟があるのか」をもう一度じっくり考えてみましょう。

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40代退職の末路はこうなる!会社を辞める7つのリスク

40代退職の末路として想定されるのは、どれも厳しい現実です。その現実と向き合うために、会社を辞める7つのリスクをご紹介します。

※40代で会社を辞める厳しさを強調するために、少し大げさな表現もありますがご了承ください。

1 仕事が見つからず無職の危機

40代で会社を辞めて、まず思い浮かぶリスクは無職になることです。前述したように40代の転職は厳しいデータからも、20代や30代の頃のように、経験やスキルがなくても通用する年代ではありません。

「早く会社を辞めたい」という思いだけで、何も準備せずに退職した結果、どこの会社にも書類選考すら通らないこともよくある話です。

40代の転職は売り手市場との声もありますが、対象となるのは管理職としての経験など十分な実績がある人だけです。何もない40代には無職という想定外の末路が待っているかもしれません。

2 希望の職に就けず給料が大幅ダウン

なんとか無職は逃れたとしても正社員としての道は見つからず、前職より給料が大幅にダウンする可能性もあります。

「もしかしたら待遇が良くなるかも」なんて淡い期待をもっていたとしたら、もう一度40代の転職入職率のデータを見て、現実をもっとよく考えた方が良いかもしれません。

経験やスキルのない40代が希望の職に就くことは難しく、契約社員や派遣社員として働けるだけでも恵まれています。

3 転職先がブラック企業で消耗

運よく希望の職に就けたとしても、それが退職後の幸せな結末になるとは限りません。思い描いていた職場とは異なり、転職先が超絶ブラック企業で身体を壊すようなことがあれば悲惨な末路です。

同じ職種であっても会社が違えば、人もやることも変わります。40代から新しい環境に慣れるのは、たとえブラック企業といわれるような職場でなくても消耗します。

あれほど会社の愚痴ばかりいっていたのに「前の会社の方がよかった…」なんてオチになることは珍しくありません。

4 経済的に追い込まれて崖っぷち

仕事が見つからなかったり大幅な給料減となれば、家計の経済は立ち行かなくなります。精神的にも余裕がなくなり、ますます崖っぷちに追い込まれていきます。

会社を辞めて初めて気づくありがたさの1つが安定的に給料が振り込まれていることです。退職後、銀行口座の残高が日に日に減っていく恐怖は、40代退職の悲惨な末路へのカウントダウンなのかもしれません。

それは余裕のある資金をもっていたとしても感じる恐怖です。経済的な安定を支えている仕事が揺らいだ状態でいることは、お金だけではなく、さまざまな生活基盤の崩壊へとつながります。

5 家族との関係性が崩壊

転職が上手くいかず収入も激減となれば、家族関係も悪くなるのは避けられません。仕事が安定しないことは、家族にも大きなストレスとなります。

収入の不安等から些細なことでもイライラするようになり、家庭内のコミュニケーションも減少するなど悪循環が生まれます。

40代で退職したことがきっかけとなり、家庭まで崩壊となれば最悪の末路と言わざるを得ません。

6 社会的な立場を失って孤立

40代といえば、職場でも一定の地位を持っている人も多い年代です。それが退職したことで、社会的な立場を失うことは大きな孤立感を感じることにつながります。

契約社員や派遣社員、ましてや無職ともなれば、世間体も気になります。世間体が悪くなれば、ますます孤立感は深まります。

40代までに積み上げてきたものは退職によって一瞬にしてなくなることがあります。その結果、社会的な立場を失い孤立した寂しい末路を迎えることになります。

7 転職を繰り返す無限地獄

40代で一歩足を踏み外せば、人生は簡単に転がり落ちます。20代や30代なら取り返しがつく年齢ですが、40代ともなればそう簡単にはいきません。

転職を繰り返していた人なら、今までどおりすぐに会社を辞めて不安定な生活のまま。転職経験が初めての人は「こんなはずじゃなかった…」とタガが外れたように転職を繰り返すリスクがあります。

本来なら40代ともなれば、仕事もプライベートも落ち着き始める年代です。それが退職の決断によって、何もかも上手くいかなくなり、転職を繰り返す無間地獄に陥ってしまうかもしれません。

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40代退職の悲惨な末路を回避する3つのポイント

40代退職の末路に後悔しないためには、40代だからこそ欠かすことができない3つの確認事項があります。もし、すべてをクリアできないのなら、会社を辞めるのは早いかもしれません。

1 家族の想い

家族がいるのなら会社を辞めることを理解してもらう必要があります。少なくともしてもらう努力は必要です。事前相談もなく家族の想いを無視して行動したとしたら、誰も救いの手を差し伸べてくれなくなります。

40代にもなったら、実家で暮らせるからとか、親から小遣いをもらえるとか、そんな甘い世界はもうありません。養わなければいけない家族がいるのなら、重い責任が課せられているのです。40代退職の悲惨な末路を避けるためにも、すべてを家族にさらけ出して家族の想いを確認しましょう。

退職前後の体験談➀

私は独身40代で子供もいません。そのため、会社を辞めるハードルは高い訳ではありませんでした。それでも、2匹の保護猫と暮らしていたため「猫の面倒を一生みていけるのか?」という不安は退職前後を通じて消えることがありません。

猫2匹と暮らすための固定費はせいぜい月額10,000円程度。奥さんや子供がいたら、到底そんな金額では養えません。40代になって「会社を辞める」なんて言ったら、退職する本人以上に奥さんや子供は不安を感じるはず。そんな家族の不安を消すことができないのなら退職を諦めることも必要です。

2 有形・無形の資産状況

40代で退職する一番の不安は「会社を辞めても食べていけるのか?」というシンプルな問題です。つまり金さえあれば、ほとんどの不安は解消されます。そのため「今ある資産だけで退職後も食べていけるのか?」を確認することが大事です。

今ある資産とは、単純に現金・株・不動産等の有形資産もあれば、人脈、経験、資格等の無形資産もあります。すべてを洗い出して「何もない」と不安を感じるのであれば終了です。少なくとも、今は会社を辞めるときではないということです。

退職前後の体験談➁

会社を辞めて落ち着く間もなく、税金関係の徴収がドカッとやってきます。そのため、退職後にすぐに発生する支出の確認も忘れてはいけません。特に恐ろしいのが健康保険。転職先が決まっていない場合は、その金額の高さに驚かされるはずです。

また、複数年契約の民間保険や家の補修費等、5年~10年単位でかかる費用も考えなければいけません。1年間の支出だけみればOKと思っていても、意外な落とし穴があるため注意が必要です。私は会社を辞めた直後に大型家電が立て続けに故障する等、予期せぬ支出にダメージを負いました。

3 自分の市場価値

家族の理解を得て資産状況も確認したうえで「何とかなる」と思っても、まだ40代で会社を辞めるのはリスクがあります。少しでもリスクを減らすには、自分自身の市場価値を知らなければいけません。

市場価値を知るためのもっともわかりやすい方法は、実際に転職サイトに登録して自分自身に需要があるのか確かめることです。「希望する仕事はあるのか?」「希望したとしても転職できる可能性はあるのか?」等、会社を辞める前に登録およびリサーチしていく中で、自分の市場価値も見えてくるはずです。

退職前後の体験談③

私の場合、前職の会社で退職するつもりがない時期に転職関連サイトに登録をしたことがあります。登録した理由は「40代で転職しても仕事はあるのか?」を自分の職務経歴を提示した上で確かめるためです。

その結果、在職中から退職後の現在まで毎月のように求人案内がくるだけでなく、スカウト的な話をいただくことがあります。しかし、それはすべての業種に当てはまる訳ではありません。

それでも自分の市場価値を確かめるには最適です。費用も掛かる訳ではないため、ちょっと転職が難しいと感じる業種でも登録するだけならリスクもありません。会社を辞めたいと考えているなら、その第一歩として転職サイトを覗いてみるのはおすすめです。

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仕事を辞める前にやってよかったこと3選

会社員時代のことを振り返ると、「仕事を辞める前にやってよかった!」と思うことがあります。
最後に、実際にやってよかった取り組みを3つ紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

プロフィールをまとめて自分の強みを理解する

自分のこれまでの人生をじっくり振り返り、プロフィールをまとめることは、自分の強みを理解するためにもおすすめの作業です。

子供の頃から社会人までの体験をノートなどに書き出していくと、自分の「やりたいこと」を再確認することができます。「自分にはこんな経験があったんだ」「本当に好きなものはコレだったんだ」など、新しい気付きが生まれることもあります。

このプロフィールは、Webライターの案件獲得の際に有効なポートフォリオの作成や、ブログ・SNSで情報発信する際など、さまざまな場面で役立っています。

ノートへの書き出しについては、400万人以上が読んだベストセラー『ずっとやりたかったことを、やりなさい。』の大人版として執筆されたジュリア・キャメロン (著)『いくつになっても、「ずっとやりたかったこと」をやりなさい。』を参考にしました。詳しくは下記の動画をご覧ください。

通勤中にウォーキングで体力作り

会社を辞めるのは、想像以上に精神的にも肉体的にも疲弊します。そのため、いつ退職を決断する日がきても対応できるように、日頃から体力作りをしておきましょう。

仕事が忙しいと運動に時間を割くのは億劫になりがちですが、通勤時間を利用することで無理なく体力作りが行えます。

私は自宅や勤務地の一つ手前の駅で降りて、30分程度のウォーキングを習慣化することで、寝つきも良くなり、精神的にもリフレッシュすることができました。

仕事を辞めることで体力や気力を使い果たすことなく、次のステップに向けてすぐに行動を移せるように運動することも心掛けましょう。

朝日を浴びると幸せホルモンとも呼ばれるセロトニンの分泌が活性化されるらしく、朝の出社時のウォーキング「確かに気分がいい!」と感じることが多くありました。朝日を浴びるウォーキングは、精神科医・樺沢紫苑先生のYouTubeでも、朝散歩としてまとめ動画が作られるほどの人気になっています。

脱サラ系のブログやYouTube動画で情報収集

会社を辞める前に役立ったことのひとつが、脱サラ経験者のブログやYouTube動画を徹底的にチェックすることでした。

実際に会社を辞めて独立・転職・起業した人たちのリアルな体験談を知ることで、「退職後の自分」をより現実的にイメージすることができます。

特に参考になったのは、以下の情報です

  • 退職を決意した理由とそのタイミング
  • 退職前後に必要な書類や手続き方法
  • 独立・転職のために準備しておいて良かったこと

同じ40代以上の中高年世代の体験談を知ることによって、次のステップへのモチベーションが上がる一方、厳しい現実も知ることができました。

特に少し上の世代の50代や60代の人が人生を振り返って語る生の声は、良くも悪くも心に刺さります。ネガティブな動画を見ても、前向きに考えられるのならば仕事を辞める覚悟ができているのかもしれません。

まとめ:40代退職の末路を変えるには会社を辞める前にやるべきことがある!

40代退職の末路を左右する会社を辞める7つのリスクは以下のとおりです。

  • 仕事が見つからず無職の危機
  • 希望の職に就けず給料が大幅ダウン
  • 転職先がブラック企業で消耗
  • 経済的に追い込まれて崖っぷち
  • 家族との関係性が崩壊
  • 社会的な立場を失って孤立
  • 転職を繰り返す無限地獄

本記事を読んで「やっぱり40代で会社を辞めるのは難しい」と感じた人も多いかもしれません。しかし、それだけリスクに対する意識が高ければ、退職の選択をしたとしても良い結果を生む可能性は高いはずです。

また、会社を辞める決断をする前に以下の3つの確認事項をクリアする必要があります。

  • 家族の想い
  • 有形・無形の資産状況
  • 自分の市場価値

「会社を辞めたい」という気持ちだけが先行して退職するのではなく、退職するためにやるべきことをやっていれば、きっと退職後の未来も拓けるはずです。

決して40代の転職は悪いものではありません。会社を辞めたいのなら、まずは会社を辞める前に今やるべきことをやれているか確認することから始めましょう。

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