「ペットロスになりたくない・・・」一人暮らし独身おじさんが猫を飼うまで

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保護猫しらす&にぼし

「猫を飼いたい」という想いが強ければ強いほど、いずれ必ず訪れる猫の死を恐れて、猫を飼うことに抵抗を感じている方は多いのではないでしょうか。
私自身もまさにその一人。長年猫を飼いたいと願いながらも、飼えない最も大きな理由が「ペットロスになりたくない・・・」ということでした。
 
そもそも、私は一般的には猫を飼うには不適合者といわれる一人暮らしの独身おじさん。猫を飼うことは許されない存在と思い込み、猫を飼うことは諦めていたのです。
しかし、ひょんなことから、2匹の野良猫に出会ったことから、猫を飼うことに向き合うことになります。
 
今回の記事は、ペットロスの恐怖に怯える一人暮らし独身おじさんの私が、猫を飼うことの現実に向き合いながら、2匹の野良猫を迎え入れるまでの心の葛藤をお伝えします。

こんな人に読んでもらいたい
  • ペットロスが怖くて、猫を飼うことを諦めている人
  • ペットロスを和らげるための心の在り方を知りたい人
  • ペットロスを恐れていたにもかかわらず、猫を飼い始めた結果を知りたい人
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目次

一人暮らし独身おじさん、猫を飼いたくなる

通勤電車でスマホを見ていたときに、なぜかオススメに出てきたYouTubeの猫動画。それは、まるで人間のように仰向けに寝ている子猫(俗に言うへそ天)の様子を映した動画でした。その癒しパワーは、イライラが充満する満員電車の空気に飲み込まれて、トゲトゲ化した独身おじさんの心を一瞬にしてマシュマロ化させる破壊力十分の動画でした。


満員電車の中で猫動画を見てニタつくおじさんの様子は、それはそれは気持ち悪い光景だったと思います。そのことに薄々気づきながらも、気持ち悪いおじさん度合は、繰り返しオススメ動画に流れてくる数々の猫動画により、日に日にレベルアップしていきました。猫動画の癒し効果を感じれば感じるほど「この素晴らしすぎる“猫のカワイイ”を他の誰かにも伝えたい・・・」そんな気持ちになっていったのです。


会社の同僚や家族をはじめ、たまにしか会うことのない昔の友達にも、YouTubeの猫動画を見せては「カワイイでしょ?」を連発し、次第に気持ち悪さを増幅させていきました。そして、一人暮らし独身おじさんは、動画だけでは満たされない「猫を飼って、触って、モフモフしてみたい!」という想いを強く抱くようになります。しかし、一人暮らし独身おじさんが猫を飼うには、大きな壁があったのです。

通勤電車の中で猫動画の見過ぎに注意しましょう! 癒されすぎで、目的地を乗り過ごしてしまうことがあります。そしてなによりも、会社に行きたくなくなります。
また、ネットで「ペットロス」について調べていると「虹の橋を渡りました」(猫が死んでしまったこと)の報告動画が繰り返しYouTubeオススメに出てきます。涙を堪えることは難しいので要注意です。

一人暮らし独身おじさん、猫を飼うことの現実を知る

「猫を飼いたい」という想いを強くしていく中で、YouTube動画だけでは飽き足らず、猫ブログ、猫本、猫映画など、猫に対する欲求は高まり、猫情報まみれの生活が始まります。
その結果、ますます猫を飼いたくなった私に対して、多くの猫情報が辛い現実を突きつけてくることになります。それは、一人暮らし独身おじさんが猫を飼うためには、さまざまな条件をクリアしなければならないという現実でした。

一人暮らし独身おじさんが猫を飼うための3つ条件

猫に十分な時間をとってあげることができるか

ネガティブ おじさん
一人暮らしで独身の自分は、猫に寂しい思いをさせるかも・・・
ポジティブ おじさん
そんなことない。猫用の一人で遊べる玩具や自動給餌・給水器もあるし大丈夫!
そもそも、インドアの一人好きな自分は休日に猫との時間を多くとればよいじゃない。
どうせなら、2匹飼って遊び相手を作れば、家族も増えて楽しくなるし最高!!

万一の時、猫の世話をお願いできる人がいるか

ネガティブ おじさん
40歳を超えて、身体のあちこちに衰えを感じてきている。長期入院なんてことになったら、猫はどうするのか。
そもそも、猫の寿命は長ければ20年を超えるらしい。猫よりも長く生きることができるのか。
ポジティブ おじさん
今はペットの面倒をみてくれるサービスはたくさんあるよ。
姪っ子も猫好きだし、いざとなれば妹家族が面倒を見てくれるはず。
もしも、自分が死んでしまうことを考えるなら、ペット信託を利用すれば、死後のことも心配ないさ。

いずれ必ず訪れる猫の死。ペットロスに耐えられるか

ネガティブ おじさん
一人暮らしの独身おじさんだからこそ、猫が死んでしまったらその寂しさに耐えられなくなるのではないか。
猫動画や猫本の中で猫の死を扱っているモノがあると、号泣してしまう。年のせいか涙もろくなった。
特上のHSP(繊細さん)なおじさんだから、真正面から猫の死を受け止めてしまいそう。だから、きっと耐えられない。
ポジティブ おじさん
うーん、たしかにそれは厳しいかもね…

「猫を飼うための住環境はあるのか?」「猫を飼うための費用を用意できるのか?」等、猫を飼うための条件は他にもたくさんあります。しかしながら、一人暮らし独身おじさんである私が、特にクリアすることが難しいと感じていたことが上記3つ条件でした。

なかでも、ペットロスに対する恐怖だけはクリアする術を見いだすことができなかったのです。約半世紀の人生を振り返っても、些細なことでもすぐにメンタルをやられてきた私。ペットロスを気にせず猫を飼うことができないことは明白でした。

「猫が死んだら、きっと耐えられない」 その不安は、いくら考えても払拭することができず、「スマホの中の猫で我慢しよう」と、一度は猫を飼うことを諦めたのです。

一人暮らし独身おじさん、野良猫を見つける

保護猫しらす&にぼしと母猫

子どもの頃は、野良猫どころか野良犬を見かけることもありましたが、最近はまったく猫も犬も野良はいなくなったと思っていました。しかし、猫動画にハマってから、なぜか家の近くでチラホラ猫を見かけるようになったのです。おそらくこれは、特定の事柄を意識することで、それに関する情報が目に留まりやすくなるカラーバス効果によるものではなかったのかと当時を振り返ると感じます。それだけ猫に対する想いが最高潮に高まっていたのだでしょう。

猫を飼うのは諦めたものの、猫に対する想いがなくなったわけではありません。相変わらず、スマホで猫動画を見まくり、お気に入りの登録チャンネルは増え続けるいっぽう。さらには、野良猫をよく見かける場所を往復したり、近くの野良猫が出没する大きめの公園に足を運んだり、結局スマホの中の猫では我慢できず、リアルな猫への欲求は消えることはありませんでした。

一人暮らし独身おじさんが一人で足を運ぶのは、さすがに抵抗を感じていた猫好きの楽園「猫カフェ」。しかし、猫をモフモフしたい欲求に耐えられず、次の休日にでも行ってみよう決断した時、ついにその日はやってきたのです。

庭で遊ぶ保護猫しらす&にぼし1
庭で遊ぶ保護猫しらす&にぼし2

それは、約2年近く病院で闘病を続けていた父が亡くなって1ヶ月がたった頃。すでに母を亡くし、自分以外誰もいなくなった家で、ボチボチ父の部屋を片付けようと換気をするために小さな庭に面した窓を開けたときでした。

そこには、これまで幾度となくスマホ画面を通して眺めていた小さな毛玉が転がっていました。憧れのアイドルを目の前にどうしていいかわからない、浮遊するココロ…、そんな私の気持ちをもて遊ぶかのように、毛玉アイドルは、あざとすぎる天真爛漫さで、ちょこまかと蛇口につないだゴムホースと戯れていたのです。

小さな庭の陽だまりの中で繰り広げられる記念すべき第1回小さな毛玉オンステージ。憧れの毛玉アイドルを目の前にして、あたふたする私。そこへ、2匹目の毛玉アイドルは現れました。そう、毛玉アイドルは2匹組だったのです。そして、少し遠く離れた場所には、毛玉アイドル2匹の様子をじっと眺めているマネージャー…否、母猫の姿が…。

再びよみがえる猫を飼いたい欲求。今、目の前にいる猫を「つかまえてしまいたい!」 しかし、ここでも猫を飼いたいと思っていながら、飼うことを諦めた理由「ペットロスの恐怖」が頭をよぎります。なによりも、遊び疲れて母猫と一緒に陽だまりの中でスヤスヤと眠り始めた子猫たちの幸せそうな様子を見ていると、すぐにつかまえる判断はできませんでした。

レジャー用のリクライニングベッドで昼寝をする保護猫しらす&にぼしと母猫

いつのまにか日は暮れて、日だまりがなくなると猫の親子は家の庭から姿を消しました。「もう、会えないかも…」そんな気持ちはちょっとしたペットロス。わずか1日、時間にして1・2時間程度の短い時間。それでも、恥ずかしながら私のココロはキュッとなってしまったのです。「やはり、猫を飼うことは向いていないのかもしれない。そのことを伝えるために、あの猫の親子は庭に現れたのだ…」なんて妄想に想いを巡らせていましたが、もちろん猫がそんなことを考えているはずはありません。私の心配をよそに、何事もないように猫の親子は翌日以降も庭に現れました。

朝、出勤する前に父の部屋の窓を開けると、そこには猫の親子が戯れている光景がありました。それは雨の日以外、ほぼ毎日。会社の休みの日に庭を眺めていると庭に置いてあるレジャー用のリクライニングベットの上で、日中の間ずっと気持ちよさそうに日光浴をしている猫の親子の姿は、癒しそのものでした。

それから約2週間くらいが経過したある日、雨でもないのに猫の親子を見かけない日が…。その日は、2日、3日と続きます。そして次第に大きくなる不安。そもそも野良猫で、しかも子猫となれば生き抜いていくことが難しいということは、これまでの猫情報まみれの生活になかで、否が応でも目にしてきました。そして、今まで、まったく気にならなかったカラスの鳴き声がやたら聞こえるようになり「もしかして、子猫2匹はカラスに襲われて…」などの悪い妄想により、仮性ペットロスのような気持ちになりかけていたのです。

そんな私の不安をよそに、5日が経過した頃、子猫2匹は庭に戻ってきました。ホッとはしたものの、そこに母猫の姿はありません。子猫二匹は、じゃれ合いながら庭の中を駆け回り、しばらくすると、二つの毛玉は転がるように庭から出ていき、再びどこかへ…。

いよいよ親離れの時期なのかと思いながら、一方でぶり返す不安。猫情報まみれになっている頭に浮かぶのは、「親猫が育児放棄」「カラスに襲われる子猫」「猫の交通事故死」等のネガティブ情報。もう心は決まっていました。ついに私は猫の保護することを決意したのです。

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一人暮らし独身おじさん、野良猫を保護する

庭から部屋の中へ入ってくる保護猫しらす&にぼしと庭で見守る母猫

猫の保護を決意したものの、保護しなければいけない猫は親猫も含めれば3匹。さすがに、いきなり3匹を飼うことに不安もありましたが、そのときは、早く保護をしないと子猫がカラスに襲われてしまう恐怖から、まずは保護することをが先決と考えました。

猫を保護するためにとりあえず用意したものは、猫を部屋の中へおびき寄せるための猫じゃらしとカリカリに鯖缶、そして必殺のちゅ~る。餌を入れる猫用の食器と特大サイズの猫ゲージも購入しました。

そして迎えた保護作戦当日。しばらく見かけることがなかった母猫とともに、子猫2匹は庭にやってきました。少しずつ餌付けをしながらの長期戦も覚悟していましたが、子猫2匹は、猫じゃらしとちゅ~るに釣られ、あさっり部屋へ上がり込んできたのです。子猫に続いて母猫も警戒心を見せつつも子猫の後から部屋の中へ。このまま3匹とも確保できると思い、窓を閉めようと手を伸ばそうとした時でした。私の動きを感じ取った母猫がくるりと反転し外へ逃げ出したのです。それにつられるように子猫たちも外へ。保護作戦は、あと一歩のところで失敗に終わりました。

幸いなことに、そのまま猫が姿を消してしまうことはありませんでしたが、変わったことが1つ。それは母猫の警戒心が強まってしまったことです。子猫2匹は何事もなかったように翌日以降も部屋に上がり込んできましたが、母猫は遠くからその様子を窺うだけ。結果として、やむを得ず、まずは子猫2匹だけを保護。その後も母猫の保護を試みましたが、ことごとく失敗。そして母猫は徐々に姿を見せなくなり、結果的に保護することは叶いませんでした。 

保護した子猫2匹の母猫は、有名な絵本「なまえのないねこ」の主人公に似ているとてもカワイイ美猫でした。猫の名前のつけ方について書いた下記の記事で、母猫のことについて少し紹介しています。

https://www.s-s-kyoshin-blog.com/how-to-name-a-cat/

一人暮らし独身おじさん、猫との生活を始める

キャットケージの中で「シャー」と叫ぶ保護猫しらす&にぼし

保護する前は、警戒心のかけらもなくちゅ~るに飛びついていた2匹の子猫。しかし、保護した途端、2匹ともテレビの裏に隠れたまま、出てくることがありませんでした。様子を伺おうと、テレビの裏を覗き込むと2匹仲良く「近寄るな」のシャー! ちょっと手を伸ばそうとすれば、「引っ掻くぞ」のシャー!!

猫の保護、特に子猫の保護動画は、そのほとんどは最初はシャーシャー言っていても、3日もたたないうちに飼い主にゴロにゃんしていました。そのため、「まあ、最初はこんなもんでしょ」とたかをくくっていたものの、それは甘い考えでした。「このひと、わるいおじさん」と認識されてしまったのか、子猫は1週間たっても、1カ月たっても、私に対する警戒心がなくなることはありませんでした。

シャーシャーの威嚇が収まらない2匹の世話に、心が折れかけることもありましたが、やはり猫は、とてつもなくカワイイ。その生活は、一人暮らし独身おじさんにかけがえのない「癒し」を与えてくれてました。しかし、だからこそ、どうしても消えない不安。それは、猫を飼うことを一度は諦めた理由でもある「ペットロスになりたくない…」ということです。

そんな気持ちを少しでも和らげるために「ペットロス」について調べてきたなかで、最も印象に残っているものがあります。それは、あるネット上の掲示板(発言小町)に寄せられていた「別れが怖いのでペットを飼いたくない」という相談に寄せられた回答でした。

 ★その回答を一部要約すると…

  • 悲しみの深さを解っているということは、命に対しての慈しみがあるということ。
  • 子どものころから40数年、多くの犬猫を飼い、そして見送ってきたこと。
  • そのたびに、泣き、感謝し、考え、成長をしてきたこと。
  • 見送るたびに「もう二度と飼わない!」と何度も誓ったが、今も猫3匹、犬2匹に囲まれていること。
  • この先、今飼っている5匹を見送らなければならないが、その時はその時。犬猫は凄くかわいくて、毎日が楽しいと思っていること。

そして、最後は次のように締めくくられています。

「動物を飼うことを勧めた結果、その動物が病気なったとき、 私は責任がもてません。 それでも、あなたのような方に飼われたら動物もきっと幸せだろうなと思いレスしました」

個人的な解釈を含んでいますが、「ペットロス」はつらく悲しいものだが、猫を飼うことには、それ以上に得難いものがある。そして「ペットロス」を恐れているあなたには、猫を飼う適性があるといわれているように私は感じたのです。

おわりに~一人暮らし独身おじさん、子猫を保護して1年後~

子猫を保護してから約1年が経過した現在、パソコンに向かってこのブログを書いている私を見つめている2匹の猫がいます。
『しらす』と名付けたオス猫は、「モフモフをしろ!」と私の足首に身体をなすりつけながら見上げています。
一方で『にぼし』と名付けたメス猫は、キャットケージに取り付けたハンモックから「何見てんのよ!」と警戒心丸出しでこちらを見下ろしています。

一人暮らし独身おじさんの足もとで甘える保護猫しらす
ワンパクで甘えん坊な『しらす♂』
ハンモックからクールな視線を送る保護猫にぼし
なついてくれないクールな『にぼし♀』

ビビりで甘えん坊な『しらす』と、未だになついてくれないクールな『にぼし』との生活。保護猫2匹が可愛ければ可愛いほど、猫から与えられる「癒し」の時間が長くなれば長くなるほど、相変わらず、「ペットロス」に怯える私ですが、「ペットロス防止」に確実に効果があると感じていることがあります。それは、シンプルに猫を幸せにすること。

いつかそのときがきて、私にもそのときがきて、虹の橋のもとで再会をするとき、『しらす』と『にぼし』から「シャーシャー!」いわれないように、2匹の猫には幸せな生活を送ってもらわなければなりません。「一人暮らし独身おじさんが、猫を幸せにするためにできること…」そんなことに考えを巡らせる毎日はとても幸せです。

すべては一人暮らし独身おじさんの勝手な思い込みで、『しらす』と『にぼし』にはいい迷惑なのかもしれませんが…。

一人暮らしで独身かつ男性となれば、猫を飼うハードルは高くなります。そんな高いハードルを乗り越え、2匹の保護猫と暮らす私が、これまでの体験談をもとに猫&飼い主が幸せになれる猫の飼い方について、時系列で解説しています。猫カテゴリーのまとめ記事として、是非お読みください。

https://www.s-s-kyoshin-blog.com/how-to-keep-a-cat/
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