年齢とともに仕事に対する情熱が薄れ「もう働きたくない！」と感じている40代の方は多いのではないでしょうか。
私自身も40歳を過ぎてから47歳で勤続20年の会社を辞めるまで、「もう働きたくない！」という気持ちをずっと抱えながら仕事を続けていました。
そこで本記事では、私自身が「もう働きたくない！」と思い始めてから、実際に会社に退職届を提出するまでの実体験をもとに、会社を辞めた7つの理由をご紹介します。
また、私が退職後に元同僚からよく相談された内容についてもお伝えしますので、ぜひ最後までご覧ください。
もう働きたくない40代の現実とは？
40代になって「もう働きたくない！」と思っても、現実的には簡単に会社を辞める選択はできません。「今の会社を辞めて働き口はあるのか？」「40代で無職なんて！」など、若い頃とは異なり、年齢によるプレッシャーは想像以上に大きいものです。
もう働きたくない40代の現実として、今の会社を辞めて「働き方を変えたい」と思っている方も多いではないでしょうか。
40代で会社を辞めた私自身がそんな一人でした。そして現在、ブログやWebライターで収入を得ながら、行政書士の開業を目指して実務勉強をしています。
もし、すでに50代になっていたとしたら、定年まで勤めていたのかもしれません。言葉を変えるならば、50代なら逃げ切り可能な年齢と思えたからです。
しかし、40代は定年まではまだまだ長い。「もう働きたくない！」と思っても、余程の資産がなければ、残念ながら多くの40代には働かなければいけない現実が待っています。
もう働きたくない！40代で会社を辞めた7つの理由(体験談)
「もう働きたくない！」と思っても、まだ働かなけらばいけない40代の現実がある中で、私は40代で勤続20年の会社を辞めました。ここでは、私自身の体験談をもとに、具体的な会社を辞めた7つの理由をご紹介します。
1 働いている業界に未来がない
「もう働きたくない！」と40代で会社を辞めた理由の1つ目は、働いていた業界が将来において成長や発展が見込めないと感じたことです。
急速な技術革新によって、近い将来多くの仕事がAI等に置き換わる未来は避けては通れません。10年後の未来に今と同じように働くことができる業界は決して多くはないでしょう。
私が働いていたのは、水道メーター検針等を行う公共事業に従事していましたが、水道メーター検針の自動化が進み、多くの作業が縮小される未来が見えていました。このまま仕事がなくなる未来を待つよりも、40代のうちに将来に備えて行動を起こしておきたいと考え始めたのは、会社を辞めようと思った最初のきっかけでもありました。
2 自分の将来像が見えてきた
「もう働きたくない！」と40代で会社を辞めた理由の2つ目は、会社における自分の将来像が見えてきたことです。
40代にもなれば、働いている会社の役職や給料など将来的な最終到達地点が見えるようになります。必然的に仕事に対するモチベーションは薄れていくため、会社を辞めたいという気持ちも高まっていきます。
一方で、若い頃に描いた仕事に対する夢や希望だけは捨てきれず、「まだ何かできるかもしれない」と思いを巡らせることができたのも、わずかに余力が残っていた40代だからこそだったのかもしれません。
3 責任だけが重くなる
「もう働きたくない！」と40代で会社を辞めた理由の3つ目は、待遇面は大きく改善されず責任だけが年齢とともに重くなったことです。
40代は個人差はあるものの、仕事上の役割が増える一方で、給与のベースアップは徐々に減り、仕事のコストパフォーマンスが悪くなる時期にあたります。
同世代の同僚が出世するのは気になりながらも、いざ自分が責任がある立場を任せられることには抵抗があるのは、出世を望まない人が多いといわれる現在の若い世代と何ら変わりはありませんでした。
4 体力低下が止まらない
「もう働きたくない！」と40代で会社を辞めた理由の4つ目は、30代とは明らかに違う体力の低下を実感したことです。
「もう若くはない」と口にはしながらも、実はそこまで体力の低下を感じなかった30代。しかし、40代になると一気に体力の衰えが進みます。若い頃であれば、仕事を徹夜でしたり休日出勤を続けたりすることも、体力で押し通すことができますが、40代になると無理は利かなくなります。
「このまま50代になったら、ますます身体は動かなくなる…」そんな不安を抱き始めたことが、会社を辞める決断を早める理由にもなりました。
5 同僚が会社を辞めていく
「もう働きたくない！」と40代で会社を辞めた理由の5つ目は、40代以上の同僚が会社を辞めていったことです。
いくらでもやり直しができる20代や30代とは異なり、40代になって仕事を辞めるのは強い覚悟が必要となります。にもかかわらず、会社を辞めていく40代の同僚が多かったのは、「会社を辞める不安」よりも「仕事を続けていく不安」が上回っていたからでしょう。
「仕事を続けていく不安」は、これまで紹介したように仕事そのものに対する不安もあれば、自分自身の健康面の不安など、40代にもなれば一つに絞られるものではありません。「もう働きたくない！」という理由だけでは簡単に会社を辞められない40代にとって、同僚が会社を辞めていく姿は、良くも悪くも退職する方向へ私の背中を強く押したのです。
6 健康寿命が少ない
「もう働きたくない！」と40代で会社を辞めた理由の6つ目は、思っていたより残されている健康寿命は少ないと感じたことです。
平均寿命が80歳を超える現在では40代は人生の折り返し地点になりますが、健康寿命となれば話は変わります。厚生労働省の調査では、2019年の健康寿命は男性72.68歳、女性75.38歳となっており、実は人生の折り返し地点は随分昔に過ぎていることがわかります。
会社を辞めることを真剣に考え始めた頃には50代が間近に迫っており、「健康寿命は残り20年もないかもしれない」と思ったときに、自分にとって退職は自然な流れとなりました。
7 やりたいことに挑戦したい
「もう働きたくない！」と40代で会社を辞めた理由の7つ目は、まだ意欲があるうちに自分がやりたいことに挑戦したいと考えていたことです。
行政書士で独立開業することを始めとして、ブログ運営やWebライター等、会社員ではない働き方を最後に挑戦してみたいと思ったのです。
最終的に会社を辞める決断をしたのは、仕事や健康面の不安などのネガティブなことだけではなく、若い頃からいつかは挑戦したいと考えていたポジティブな理由からでした。
もう働きたくない！40代で会社を辞めたらどうなった？よくある相談3選
私が40代で会社を辞めてから、元同僚から退職に関する相談を受けることがありました。ここでは、実際にあった3つの相談について回答していきます。
40代でも仕事はあるのか？
正社員かつ待遇面も前職よりもアップさせたいなど、高望みをしなければ40代でも仕事は十分にあります。
40代で会社を辞めたら仕事を見つけるのは困難と感じている人は、今以上の待遇を求めているからで、ネットで探せばいくらでも仕事は見つかります。
なお、40代にありがちなネット上の情報は信用ならないと思う方は、一度お近くのハローワークに行って見てください。意外な仕事の多さに少し安心できるはずです。
会社を辞めて後悔はしていないのか？
勢いに任せて退職をした経緯もあり、辞めた後に後悔することは織り込み済みでしたが、結果として会社を辞めたことに後悔はありません。
大前提として、私が独り身で両親もすでに他界していたことから、養わなければいけない家族がいなかったことが大きいです。
逆に言えば、私と同じように自分一人だけの問題であれば、40代で会社を辞めなかったことに後悔することになるかもしれません。
会社を辞めたいけれど、どうすればよいのか？
会社を辞めることを他人に相談するような段階なのであれば、会社を辞めることはおすすめしません。
おそらく会社を辞める覚悟はなく、ただの仕事の愚痴の延長線上の場合がほとんどだからです。
実際に会社を辞める人の多くは誰にも相談することなく、突然に会社を去っていきます。
