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【開業準備】行政書士の挨拶まわりはどこへ行く?リサーチ方法を解説

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行政書士の開業時にするべきことの1つに、同業者への挨拶回りがあります。とはいえ、いざ開業目前となると「そもそも同業者に挨拶はするべきなのか?」「挨拶まわりをするべき範囲はどこまでなのか?」等、疑問や不安に感じるものです。

現在、行政書士開業準備中の私も同じような気持ちを抱いている一人。そんな私が行政書士事務所の開業挨拶のみに焦点を絞って情報収集をした結果を踏まえ、実際に行った挨拶まわりをするべき事務所のリサーチ方法についてご紹介します。

行政書士の資格取得から開業までのロードマップはコチラをご覧ください。

こんな人に読んでもらいたい
  • 行政書士開業時に同業者へ挨拶回りをするべきなのかを知りたい人
  • 挨拶回りをするべき事務所の具体的なリサーチ方法を知りたい人
  • 挨拶回りをするべき事務所の情報収集をした結果を知りたい人

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同業者への開業挨拶はするべきなのか?

開業時に同業者への挨拶回りをするべきか否かについては、書籍やネット上には、さまざまな意見が散見されています。「挨拶は必要」「挨拶は不要」のそれぞれの意見について代表的な理由は以下のとおりです。

◆開業挨拶は必要との意見は?

  • 礼儀として開業の挨拶はするべき
  • 実際にお会いすることで顔と名前を覚えてもらえる
  • 業務に関する情報提供をしてもらえる
  • 仕事の受任につながる可能性もある

◆開業挨拶は不要との意見は?

  • 相手も業務で忙しく、挨拶回りに付き合っている暇はない
  • 相手にも価値提供できなければ行く意味がない
  • 時間の無駄でしかなく、他のことに労力を割くべき
  • コロナ化のなかで、そもそも挨拶にいく時期ではない

地域や挨拶方法等によっても意見はわかれるとは思いますが、いずれの意見もごもっともな内容です。結局のところは、開業挨拶が必要か不要かについては「時と場合による」ということでしょう。

しかし、そもそもこの記事をご覧になっている方は、私と同じ心配性の方が多いのではないでしょうか。

実際に私自身の結論としては、上記のようなさまざまな意見を踏まえた結果、挨拶回りをする予定で開業準備を進めています。
 
やはり20年以上の社会人経験を積んでいると、常識的には開業挨拶はするべきという思いが強くなります。ましてやいろいろと心配性な私にとって、同業者に挨拶をしないという選択肢はありません。

少なくとも、しっかりとした手順を踏んで、失礼のない挨拶をすれば「挨拶はするべき」が私なりの結論でした。

行政書士として成功するために、開業時の挨拶をするべきなのかといわれれば、答えは必ずしもYESとはいえません。そもそも最近は、開業時の挨拶回りをする人は少ないという声もあります。

たしかに愚直に成功だけを目指す人にとっては、アナログ的な挨拶回りは、成功のためにはむしろ遠回りになるのかもしれません。

私のようにいろいろと周囲のことを気にする性格ではないのなら、開業挨拶をしない選択をすることもアリでしょう。

そんな人には、コチラ『行政書士開業初月から100万円稼いだ 超・営業法』が参考になると思います。この本では、行政書士の営業に対する意識の低さについて、徹底的に指摘される内容になっています。

開業挨拶も一種の営業ではありますが、「稼ぐための本気の営業」を知るために一読することをオススメします。

なお、『行政書士開業初月から100万円稼いだ 超・営業法』はAmazonの読み放題サービス「Kindle Unlimited」も対象本になっています(2022月6月現在)。

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行政書士として開業する理由はさまざま。社会人経験が長ければ長いほど、開業挨拶をするべき対象は良くも悪くも増えていきます。

私自身は勤続20年以上の会社を退職し40代、未経験、コネなしの状態で行政書士開業を決めました。同じように脱サラをして行政書士開業を志している人には、是非下記の記事もご覧ください。

【40代・未経験・コネなし】脱サラして行政書士開業を決めた8つの理由40歳を過ぎて、新たな道を模索している会社員必見!食べていくことが難しいといわれる行政書士の資格で、なぜ長年勤めた会社を辞め開業することを決めたのか。行政書士で開業準備中のアラフィフおじさんが7つの理由で説明します。...

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挨拶まわりをするべき事務所のリサーチ方法

挨拶回りをするとなったら、次の悩みはどこまでの範囲に挨拶をするべきなのかということです。同業者である行政書士事務所以外にも、他士業への挨拶もありますが、ここでは行政書士一本の挨拶に絞って、開業をするべき同業者(行政書士事務所)の探し方について解説します。

行政書士の登録者数

行政書士の登録者数は、日本行政書士会連合会の会員数は約50,000人(2021年10月現在)です。この数値は、日本フランチャイズチェーン協会の調査によるコンビニの数55,000店(2021年12月現在)とかなり近い数字で推移しています。

地域差はあるにせよ、これだけ多くの行政書士がいる以上、どこまでの範囲の行政書士事務所に挨拶に行くべきか判断に迷うところです。
近隣事務所といっても、コンビニと同じくらいの数となれば、都心部では挨拶するだけで金も労力も消耗してしまうでしょう。

上記のようにデータ上でも行政書士事務所が多いことがわかりますが、いざ行政書士で開業することを決めて近所を歩いてみると、行政書士の表札を掲げている事務所の多さに驚かされます。私自身の住まいが都心部に近いこともありますが、会社員時代にはまったく意識していなかった行政書士事務所の表札が急に目に入ってくるようになったのです。

これだけ多くの事務所があり、しかも営業実態がつかみにくい行政書士事務所。それだけに、御幣はありますが開業挨拶をするにしても取捨選択が必要になります。

行政書士事務所の確認方法

まず、開業場所に、挨拶するべき事務所がどの程度あるのかを調査する必要があります。私自身が実際に行った確認方法は以下のとおりです。

行政書士会員検索による確認

もっとも確実な行政書士事務所の確認方法として、 日本行政書士会連合会の行政書士会員検索があります。

行政書士会員検索では、下記の行政書士会員の登録情報を検索することが可能です。

  • 登録番号
  • 所属行政書士会
  • 属性(個人開業or社員)
  • 登録年月日
  • 事務所名称
  • 事務所所在地
  • 事務所電話番号
  • 特定行政書士資格の有無
  • 主な取扱い業務

行政書士登録後には、行政書士会から名簿をいただけるようですが、登録前であっても上記のように基本的な登録情報を誰でも確認することができます。

事務所所在地、氏名、主な取扱い業務、特定行政書士修了者の項目で検索内容を絞ることも可能なため、開業予定地の近くの行政書士事務所を確認することも容易です。

行政書士のホームページによる確認

行政書士会員検索による確認により、ある程度、開業挨拶をするべき事務所が絞れたら、事務所名称等により、ホームページをネット検索することでさらに詳しく事務所情報を知ることができます。

ホームページでは、登録行政書士の顔写真入りのプロフィールや専門業務に加え、行政書士としての経営理念等、行政書士会員検索では確認できない登録行政書士の人となりを垣間見ることができます。

すべての行政書士事務所がホームページを設置している訳ではなく、掲載されている情報量の大小もさまざまです。しかし、ホームページを設置の有無や情報量の差により、行政書士業務に対する力の入れ具合等も含め、開業挨拶をする上で参考になる情報を多く得ることができます。

行政書士事務所に対する第三者評価による確認

現在は、ネットで行政書士事務所を検索すると、事務所に対する口コミ情報等の第三者の評価を確認することができます。

行政書士を探しているお客さま向けのネット検索ページの一例として、日本最大級の登録数を誇る比較BIZの行政書士検索では、地域別のオススメ行政書士事務所の紹介等、同業者としても参考にできる情報が掲載されています。

上記のサイト以外にも、行政書士事務所の口コミ情報等もネットで確認できる場合があるため、判断材料の参考としてみるとよいかもしれません。

挨拶まわりをするべき事務所の基準

上記のようにネット検索だけでも、十分な情報を得ることは可能です。そのうえで、対象となる事務所が多ければ、挨拶をするべき事務所を絞り込む必要があります。挨拶回りをするべき事務所の基準は、地域や専門業務等によっても異なりますが、私自身は以下の基準に重点を置いて判断しました。

支部長への挨拶

支部長への挨拶は、そもそも開業挨拶をしない予定の方も、本来はするべき対象ではないかと思います。支部長挨拶の結果、あの事務所には挨拶に行くべき、もしくは控えるべき等のアドバイスがあれば、その後の挨拶予定を変更することもあるかもしれません。

ネット上にある開業挨拶に関する記事においても、支部長に挨拶をするのは基本になっています。さすがに、お忙しくお会いできないという内容もありましたが、挨拶に伺う姿勢があったことを示す意味でも欠かすことはできないでしょう。

専門業務を基準にした挨拶

自身が予定している専門業務に関係なく、行政書士の主要業務がカバーできるように偏りなく挨拶先を考えました。しかしながら、ネット情報だけでは本当に専門業務なのか疑わしいこともチラホラ。

同一行政書士であるにもかかわらず、異なる業務ごとに「○○専門!」とうたっているホームページが複数ある等、行政書士の闇を感じさせることもありました。
見極めるのは難しいですが、上記の第三者評価等も参考にすることで、ある程度、専門業務による絞り込みも可能です。

開業挨拶以上に迷うことの一つが、行政書士としての専門業務の決め方ではないでしょうか。

私自身は、あくまでも(仮)ですが、遺言書作成を専門業務にしたいと考えています。専門業務を遺言書作成に決めた理由については、下記の記事もよかったらご覧ください。

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【開業準備】行政書士の専門業務を遺言書作成に決めた理由行政書士で開業するにあたり、専門業務を決めるべきか迷っている人は必見!専門業務の決定に迷いながらも、最終的に遺言書作成業務に決めた経緯について、開業準備中の今だからこそ伝えられる情報を提供します。...

近隣であることを基準にした挨拶

やはり自分自身の事務所から近いというのは、礼儀としても、そして何かあった時のためにも、挨拶をしておくべき事務所の基準として重点を置くべきでしょう。

私自身の開業予定地が都心部ということもあり、徒歩30分以内にある事務所を基準として考えています。地方では近隣事務所がないこともあるかとは思いますが、可能な限り近い事務所を事前確認しておき開業挨拶をするべきではないでしょうか。

ホームページ等の印象を基準にした挨拶

行政書士のホームページからは、事務所を運営している行政書士の先生のイメージをつかめることができます。もちろん、プロフィールや顔写真はわかりやすい情報ですが、ホームページの文言やデザインから伝わるものがあります。

もちろん、あくまでもホームページ上での印象でしかありませんが、意外と文言やデザイン等から受ける印象と実際にお会いしてみての印象が「当たらずも遠からず」のことは、長年の社会人経験からもよくあると感じることです。

印象という曖昧なことだけでなく、プロフィールで趣味や経歴等で似ていることがあれば、開業挨拶時の話のネタとしても使えるため、もし「自分と近い何か」を感じることができるホームページであれば、最優先にしてもよい基準になるでしょう。

その他の理由を基準にした挨拶

開業挨拶をする理由として、基準となるものは他にも考えられます。

  • 行政書士の実務講座や資格試験の通信・通学講座等でお世話になった行政書士
  • 過去に客としてお世話になったことのある行政書士
  • ブログやYouTube等のSNSで情報発信をしている行政書士

上記については、基準にできる人は限定的かもしれませんが、もし関係性が少しでもあるのであれば、行政書士として一定の信頼性があることが見込めるため、開業挨拶をするべき対象として必ず入れておくべきでしょう。

私自身は伊藤塾の行政書士実務講座を受講しています。講師は現役の行政書士で、ありがたいことに「開業後に何か困ったことがあれば声を掛けてください」と言って下さる講師もいらっしゃいます。開業後には、是非ご挨拶にお伺いできればと考えています。

また、現在は行政書士YouTuberをはじめとして、多くの行政書士に関する情報が発信されています。コメント欄で質問することやTwitterをフォローする等、現役の行政書士とつながりをもてる場所はたくさんあります。
もちろん、YouTube等の動画を見るだけでも有益な情報収集をすることができるので、動画チェックをオススメします。

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開業挨拶予定の行政書士事務所に行ってみた! 

開業挨拶予定の行政書士事務所を絞り込んだものの、開業準備中の段階であれば、実際に訪問しての挨拶は躊躇してしまいます。とはいえ、近々開業予定があるのであれば、開業後すぐに挨拶に伺えるように、事務所の立地や外観等、あらかじめ確認しておいた方が安心です。

挨拶予定の行政書士事務所の最終確認とともに、訪問約束時間に遅れるなんていう失態も防ぐ意味でもオススメします。

支部長の事務所は大きかった!

さすがに支部長といわれる人の事務所は、「他の行政書士事務所とは違って大きい!」というのが現場に行ってみた第一印象でした。

もちろん、私の開業予定地の管轄になっている支部長の事務所がたまたま大きいのかもしれませんが、明らかに外観からして事務所規模の違いを感じさせるものでした。

ここでお伝えしたいのは、支部長の事務所が大きいということではありません。挨拶回りをするのであれば、やはり行政書士事務所として規模の大きい事務所、つまり成功している事務所をみておくことは大事です。

支部長の事務所に限らず、行政書士として成功している事務所と関係性をつくるきっかけとして、開業挨拶は絶好の機会。実際に大きな事務所を目にしたことで、「少なくとも支部長だけには挨拶をしておこう」と思わせるものでした。

兼業事務所が多かった!

実際に現場視察をしてみると、意外な事実に気付かされることがあります。その1つが士業以外との兼業事務所が多いことでした。行政書士が他士業との兼業事務所が多いことは有名ですが、その他の業務となるとネットだけで把握することは難しい場合があります。

一例として、おそらくは行政書士業務をメインとして扱っているのではなく、コンサルタント業務の一環として、行政書士登録もしているという事務所がありました。

もしかすると、現場視察をすることで、行政書士資格を活かす新しい仕事のカタチを発見できるかもしれません。 

私自身は、行政書士の資格取得後に明確な目的がないまま、ダブルライセンス取得を目指して、無駄な時間を過ごしてしまった後悔があります。そのため、必ずしもダブルライセンス取得がメリットになるとは限らないと感じていることがあります。その理由については、経験談をもとに下記の記事で詳しく解説しています。

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【開業準備】ネット集客できる行政書士事務所名の決め方5選行政書士の事務所名に悩んでいる人は必見!事務所名によって、ネット上の集客効果は大きく変わります。集客効果が見込める事務所名とはどのようなものがあるのか、私自身が事務所名を決める過程も含めご紹介します。 ...

ネット情報と事務所の実態が違っていた!

ある意味で一番驚きでもあり、少し悲しい現実としてあったのが、ネット上では立派にみえる事務所が、築年数が古い雑居ビルの一角で、外観上では営業している様子が感じられない事務所があったことです。あくまで外観上の話で、事務所内は違うのかもしれませんが・・・

今はGoogleマップ等でおおよその外観を確認することは可能ですが、やはり現地で見ないと実態はわかりません。

もちろん、古い雑居ビルが悪いという訳ではありませんが、開業挨拶に予定していた事務所が、実は営業実態がないなんてことにはならないように確認はしておきたいところです。

近隣事務所は自宅開業が圧倒的だった!

あくまでも私自身の開業予定地の近所ではありますが、想像以上に多かったのが自宅開業事務所の存在です。ホームページもなく、ただ行政書士会員登録情報しかない場合は、当然のことながら事前情報はほぼありません。

登録している事務所所在地が近所という理由で足を運んでみると、ごくごく普通の一軒家というケースが多くありました。自宅開業の場合、上記の古い雑居ビル事務所以上に営業実態を掴むことが困難です。

私自身が自宅開業予定であり、むしろ自宅事務所だから参考にできることもあるかとは思いますが、開業挨拶予定の場所がすべて自宅開業の事務所だったということは避けたいところです。

近隣事務所はすべて挨拶する予定であれば別ですが、ある程度事務所を絞って開業挨拶をする予定の場合は注意が必要かもしれません。

いざ開業挨拶となれば、相手方に覚えてもらわなければいけないことの1つが事務所名です。ネット集客できる事務所名の決め方については、下記の記事で詳しく解説しています。

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おわりに

行政書士の開業準備には、想定した以上に時間も労力も掛かるものです。そのなかで、開業挨拶は必ずしもしなければいけないものではありません。

しかし、単純に礼儀のためや営業のためのということではなく、近隣の行政書士事務所の実態を知る意味でも、開業挨拶をするべき同業者を調査することは意味のあるものでした。

今後、私と同じように行政書士事務所を開業予定の方が、開業準備の時間と労力を少しでも削減するための情報提供につながれば幸いです。

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