行政書士

開業予定者必見!行政書士合格後の9つのルート【オススメルートBEST3も紹介】

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 「行政書士試験に見事合格!」でも、その後のビジョンはありますか? おそらく行政書士として開業を目指している人を除き、多くの合格者は、明確に行政書士合格後の「その先」を考えている方は少ないのではないでしょうか。
 その理由は、行政書士が士業のなかでも、比較的間口が広い資格であり、とりあえず資格挑戦してみようと思う方が多いということもあるでしょう。そもそも私がその一人でした。
 しかし、せっかく合格をしたのなら、行政書士資格を活かすための「その先」を見据えた合格後のルートを選択することが大切です。
 今回は想定される行政書士合格後の9つのルートの紹介とともに、私自身の経験をもとに、将来的な開業を前提にしたオススメのルートベスト3を紹介します。

こんな人に読んでもらいたい
  • 行政書士合格後の開業までに考えられるルートを知りたい人
  • 行政書士開業までのオススメルート及びその理由を知りたい人
  • 行政書士開業以外の行政書士資格の活かし方を知りたい人

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行政書士合格後の9つのルート

 合格後にすぐに独立開業をする人もいれば、実務経験や人脈がないことに不安を感じて、いったん、別のルートを選択する人もいます。また、そもそも行政書士で開業は考えていない人もいるでしょう。ここでは、想定される行政書士合格後の9つのルートについて解説します。

ルート① 行政書士一本で即独立開業する

 シンプルに行政書士資格一本で、いきなり開業するルートです。後述する行政書士に何かの要素をプラスすることや、士業や別業界等で経験を積むことなく、合格後すぐに開業をするということです。
 いわゆる士業の世界における「即独」ともいわれ、行政書士開業者の多くの方が選択するルートでもあります。

ルート② 副業として行政書士で開業する

 今もっとも注目をされている副業として行政書士で開業するルートです。行政書士の主要業務が役所とのやりとりが必要な仕事であるため、土日休みの仕事の人は一定の制約がでてしまうことや、いまだに副業を認めない会社も多いことから、すべての人が可能なルートではありません。
 しかしながら、コロナによる電子申請や副業解禁の流れが、ますます広まることを考えれば、今後さらに増加が見込まれるルートです。

 「副業をする行政書士」「副業としての行政書士」「副業支援をする行政書士」等、行政書士はさまざまな形で副業とのかかわりを持つことがあります。そして相性もよい。そんな行政書士と副業(×猫)について解説した記事になります。よかったらあわせてご覧ください。

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ルート③ ダブルライセンスで開業する

 行政書士と司法書士や社会保険労務士等とのダブルライセンスで開業するルートです。行政書士は業務範囲が広い反面、業際の関係で他の士業を頼らないと業務が完結しないことがあります。
 そのことから、自分自身がやりたい業務を考えたときに、行政書士だけでは不十分に感じることがあるのならば、ダブルライセンスの開業も選択肢の1つになるかもしれません。

 ダブルライセンスによる開業であれば仕事の幅が広がる大きなメリットがありますが、新たに資格取得を目指すのであれば、デメリットも考えなければなりません。想定される考えられるデメリットは以下のとおりです。

  • 時間と金ががかかる
  • 資格取得できるとは限らない
  • 士業としての専門性がブレる可能性がある

 行政書士合格後のビジョンを考えずに、闇雲に次のステップとしてダブルライセンスを目指すのであれば、決してよい選択とはいえません。
 そのため、自分の目指す方向性も踏まえ、本当に新たな資格が必要なのかをよく見極めることが大切です。

ルート④ 行政書士事務所で働く

 行政書士事務所の補助者として働くことは、行政書士の実務経験を積むために、もっとも基本的なルートになります。しかし、現実的には求人は少なく、そもそも自分自身が取り組みたい業務を扱っているとも限りません。
 やっと求人を見つけて、高い倍率をクリアしたとしても、決して給与は高いとはいえず、行政書士事務所で経験を積むという以外に、あまりメリットは感じられない選択かもしれません。

ルート⑤ 他の士業事務所で働く

 行政書士事務所の補助者以外で、実務経験を積む場所となれば、やはり同じ士業事務所となるでしょう。行政書士事務所と比較すれば求人数も多く、選択肢も広がるルートです。
 司法書士事務所における登記等、行政書士と関連性が高い業務を他士業の事務所で知ることは、行政書士事務所での経験以上の価値があるかもしれません。

ルート⑥ 官公庁で働く

 官公庁で働くとなれば公務員のイメージが強いですが、必ずしも公務員でなくても仕事はあります。特に単年契約の仕事が多いことも特徴の1つです。行政書士の実務経験を積むという訳ではありませんが、それに近い業務や雰囲気を感じることができます。
 何よりも、許認可等の申請側ではなく、受付側の内情を少しでも知る機会があることは、行政書士の実務経験とは違った貴重な経験が得られるルートでもあります。

「官公庁で働く」というルートを見つけたのは、実は会社を辞めて、ハローワークで失業給付の手続きをしたときでした。
 一般的には失業者が通う場所のイメージが強いハローワークですが、副業を探す場所としても活用することができます。行政書士開業後の収入が不安定な時期は、致し方なく副業をやれなければならないことがあるかもしれません。
 ちなみにハローワークの求人検索端末では、官公庁の仕事のほか、行政書士や司法書士等の士業事務所の求人を見つけることもできました。
 ハローワークでの求人探しに興味をもたれた方は下記の記事も参考にしてください。

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ルート⑦ 士業以外の業界で働く

 すでに会社員として社会人経験を積んでいる人は別ですが、学生や社会人経験が浅い20・30代の人なら、士業以外の業界で働くことは、結果として行政書士の開業に活かせる多くの経験を積むことができるルートでもあります。
 意図する・しないに関わらず、士業以外の業界で働くことが、将来的な行政書士開業の礎になることはよくあることです。

 ちなみに私自身のルートは、結果的に「士業以外の業界で働く」というルートを選択しています。結果的に選択というのは、合格直後は行政書士での開業を考えていなかったからです。
 なぜ士業以外の業界に20年以上勤務していながら、50歳を目前に行政書士で開業を決めたのかについては、下記の記事を是非ご覧ください。

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ルート⑧ 行政書士開業以外で行政書士資格を活かす

 行政書士の資格取得に関する情報を活かすルートになります。最近の副業ブームの中、ブログやYouTube等で自らの資格取得に関する体験を情報発信をすることで、大きな利益を得ている人がいます。その結果として、本業よりも稼ぐようになり、起業するようなケースもあるようです。
 現実的には、行政書士の合格体験だけでは厳しいかもしれませんが、行政書士資格を活かした新しいルートとして注目してみる価値はあります。
 もちろん、資格取得に関する情報だけでなく、開業前後の情報等、選択できるジャンルは経験値が多いほど幅が広がります。

 今やありとあらゆる分野に出現しているYouTuberですが、行政書士も例外ではありません。また、副業の定番ともいれるブログの世界においても、貴重な行政書士に関する情報が多く発信されています。
 YouTubeやブログに興味のある方は、是非下記の記事もご覧ください。新しい行政書士のルートを見つけることができるかもしれまん。

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ルート⑨ 行政書士資格にこだわらない

 行政書士に合格したからといって、行政書士とはまったく別のルートを選択することもあります。実際のところ、多くの合格者が開業ルートを選んでいる訳ではありません。
 それは行政書士として生活するのは会社員以上に難しい面があると感じている行政書士合格者が多いからともいえます。
 一方で、私自身の経験談として、行政書士の資格を持っている事実を職場の同僚に知られた時、「なんで、ここで働いているの?」と驚かれることがありました。
 もちろん、一般的に行政書士の実情は知られていません。弁護士と同じように士業として難問資格のイメージから、そのようなことを言われたのだろうと思います。
 私のかつて同僚が感じたように、決して易しい訳ではない行政書士資格を取得した以上、行政書士の資格にこだわりは持ちたくなります。
 しかし、行政書士資格に合格したからといって、明確なビジョンなく安易に開業のルートを選ぶくらいであれば、行政書士資格にこだわらないことも必要です。

 ネット界隈では、ネガティブなイメージがあるのも否めない行政書士資格ですが、私自身は行政書士に合格してから、多くのメリットを感じることができています。そんな私の体験談をもとにした下記の記事もよかったらご覧ください。

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行政書士合格後のオススメのルートBEST3

 現実的かつ最終的なゴールとして開業があることを前提として、これまでにご紹介した合格後のルートの中から、オススメルートベスト3を厳選してみました。

第3位 官公庁で働いて、業界の慣習を知る

 ルート⑥でご紹介した「官公庁で働く」ことのオススメ理由は以下のとおりです。

  •  行政書士として申請側ではなく、受付側の内情を知ることができる
  •  公的機関であるため社会保険等を含め待遇面が良い
  •  単年契約で仕事ができる

 私自身が官公庁の受託会社では働いていた経験を踏まえ、官公庁の仕事場には、良くも悪くも慣習のようなものがあります。官公庁で仕事を進めていく過程では多くの決済が必要となりますが、必ずしも「よくできているもの」が決済を得られる訳ではありません。
 「官公庁好みのもの」が決済を得られやすい傾向があります。官公庁好みというのは、上席に通しやすい型のようなものです。このあたりの感覚を得るためだけでも官公庁で働くことに価値があります。
 また、待遇が良いことは当然ですが、単年契約が多いこともポイントです。経験を積むことを理由に行政書士事務所や他士業事務所で働いた場合、そのままズルズルと辞め時を逸してしまうことがあるかもしれません。独立開業することを決めているなら、一定の期日は必要です。

 私が勤めていたのは、水道局の受託会社です。あくまで一例ですが、水道メーターを検針して漏水等があった場合、その漏水分を減額するためには、水道局の決済が必要となります。その決済をもらうためには、所定の書類の決済欄にいくつものハンコを押印してもらわなければなりません。いかにも、役所仕事な感じです。
 営業所だけでなく、本社勤務も経験したため、本庁の職員と話す機会も多くありましたが、雑談の中で言われたのが「上手くやってください」ということです。決して変な談合的なことではなく、この上手くやるということが、前述した「官公庁好み」に通ずるものです。
 余談になりますが、水道メーター検針は、行政書士の副業として意外にオススメできる仕事です。行政書士開業直後は、なかなか収入が安定せず、副業をせざる負えない時期があるかもしれません。その際は、是非下記の記事も参考にしてください。

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第2位 士業以外で働いて、士業以外の常識を知る

 ルート⑦でご紹介した「士業以外の業界で働く」ことのオススメ理由は以下のとおりです。 

  • 一般的な社会常識を知るには一番よい
  • 士業の人脈ではなく、一般的な社会の人脈ができる
  • 士業以外の他の業界を知ることができる

 実務を学ぶ一環として、私が伊藤塾の行政書士実務講座を受講している中で「士業には一般的な社会常識を知らない人が多い」という話を数名の講師から聞きました。たとえば、「掛かってきた電話をとらない」どころか「折り返しの電話もしない」といったようなことです。
 一般的な会社では考えられないことですが、士業の世界では案外珍しくないことのようです。もちろん、あくまでも一部の方ではあるとは思いますが、特に社会人経験をせず、士業のような独自の世界に入った場合は、そのようなことが起こりえるのかもしれません。
 また、前職の会社での経験を活かした行政書士業務をするケースはよくある話です。人脈を含めて、士業以外のさまざまなことを知ることは行政書士開業に多くのメリットをもたらします。

 「伊藤塾の行政書士実務講座」では、実務のことはもちろん、上記のような行政書士の業界裏話を雑談のなかで聞くことができることも。
 あえて今回の行政書士合格後のルートとしては外していますが、行政書士開業前はもちろん、開業後でも為になる講義を聞くことができます。
 「伊藤塾の行政書士実務講座」について、詳しく知りたい方は、下記の記事をご覧ください。

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第1位 副業で行政書士を開業して、気持ちに余裕をもつ 

  ルート②でご紹介した「副業で行政書士を開業する」ことのオススメ理由は以下のとおりです。

  • 収入が安定する
  • 仕事を選択できる
  • いつでも廃業もしくは会社を辞められる

 なんといっても、行政書士以外に収入の柱があることは、気持の余裕が違います。その余裕によって、行政書士開業直後によくある「なんでも屋」状態のように、本来の専門外の業務を引き受けなければいけないようなことも少なくなるでしょう。
 また、行政書士として軌道にのれば、会社を辞めることもできます。その逆に行政書士として上手くいかなければ、廃業する決断もしやすいはずです。
 やや後ろ向きな理由かもしれませんが、本業が他にあることは、行政書士業務全般に気持ちの余裕がもてることは大きなメリットになります。

 私自身が選択したのは、ルート⑦「士業以外の業界で働く」です。しかし、もし私が勤めていた会社が副業可能であれば違った選択をしていたかもしれません。
 そして追記しなければいけないこととして、ルート①「行政書士一本で即開業する」はオススメできないのか?ということです。
 私がこれまで見てきた開業者の意見を聞く限り、行政書士で開業するなら、遠回りせず、すぐに開業するのが一番という声が多いように思います。
 そのため、今回のオススメルートベスト3については、ちょっと開業に不安を感じている「可能な限り石橋を叩いて渡りたい人向け」として、ご了承いただければと思います。

おわりに

 他士業と比較しても行政書士の開業は、今回の記事で取り上げたようにさまざまなルートが存在します。行政書士で開業するまでの経歴もさまざまで、その経歴を活かした業務をおこなっている先生も多くいらっしゃいます。
 それだけ、行政書士資格が多様性をもつ魅力的な資格であるともいえます。
 
 ちなみに、本日1月26日は、2021年度行政書士試験の合格発表の日です。合格された方は、これから新たなステップとして次のルートを考えることになります。
 すぐに開業する人も、さまざまな経験を積んでから将来的に開業を考えている人も、その他行政書士資格の活かし方を模索している人も、少しでも今回の記事がお役にたてば幸いです。 

 行政書士開業をするためには、資格挑戦から開業まで多くのステップが存在します。私自身の体験談を中心にして、行政書士開業までの「やることリスト」(詳細記事リンク有)を時系列で解説している「まとめ記事」になります。是非、あわせてご覧ください。

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