猫をお迎えした喜びも束の間、理想と現実の違いに「猫を飼うんじゃなかった」と後悔していることはありませんか?
猫の世話に関する予想外の問題やトラブルに直面して、これから猫を飼い続けていけるのか不安を感じている人もいるかもしれません。
でも安心してください。そんな後悔の気持ちは猫を飼い始めた人なら少なからず経験するものです。焦らずに現在の状況を整理すれば、猫との関係性がよくなる解決策は見つかります。
一方、残念ながら「猫を飼うんじゃなかった」と後悔しても遅いことがあります。そのため、これから猫を飼いたいと思っている人には「本当に猫を飼っても大丈夫なのか?」とよく考える必要があります。
本記事では、保護猫を飼い始めて3年が経過した私自身の体験談をもとに「猫を飼うんじゃなかった」と後悔した22の理由と解決のヒントをお伝えします。猫を飼ったことに後悔している人はもちろん、これから猫を飼うことに不安を感じている人にもきっとお役にたてるはずです。猫との素晴らしい生活を送るために、是非参考にしてください。
- 猫を飼ったことに後悔した理由と解決策を知りたい人
- これから猫を飼うことに不安を感じている人
- 後悔はあっても猫を飼って良かったと思えるのか知りたい人
- 「猫を飼うんじゃなかった」と後悔した22の理由と解決のヒント【体験談】
- 理由1:猫がなついてくれない
- 理由2:食事やトイレの世話が欠かせない
- 理由3:猫優先の生活をしなければいけない
- 理由4:部屋が猫の毛だらけになる
- 理由5:猫砂が部屋中に散らばる
- 理由6:猫グッズに部屋を占領される
- 理由7:粗相される
- 理由8:嘔吐される
- 理由9:糞尿が臭い
- 理由10:コバエがわく
- 理由11:ゴキブリなどを捕まえる
- 理由12:壁や家具が傷だらけになる
- 理由13:引っかかれたり噛まれたりする
- 理由14:他の猫に浮気ができない
- 理由15:他のペットを飼うのは難しくなる
- 理由16:作業の邪魔をされる
- 理由17:電気代がかかる
- 理由18:窓やドアを開けられない
- 理由19:旅行ができない
- 理由20:常に猫の様子が気になる
- 理由21:定期的に病院に連れていく必要がある
- 理由22:ペットロスが怖い
- 「猫を飼うんじゃなかった」と後悔しても遅い3つのこと
- まとめ:「猫を飼うんじゃなかった」と後悔しても猫のいる幸せがすべて解決してくれる
「猫を飼うんじゃなかった」と後悔した22の理由と解決のヒント【体験談】


「猫を飼うんじゃなかった」と後悔したことが22もあるの?と思われるかもしれません。しかし、なるべく詳細に説明するため敢えて小さな後悔も含めて体験談を用意しました。後悔した理由ともに私自身が実際に行った対応を解決のヒントとしてお伝えします。
理由1:猫がなついてくれない
猫を飼い始めて初めに直面する問題がなついてくれないことです。目があえば「シャーシャー」と威嚇されて、身体に触れることすらできないことがあるからです。
YouTube動画やテレビ等で観ていた可愛い表情でゴロゴロ鳴いている猫ではなく、1ヶ月、2ヵ月と状況が変わらないまま時間が過ぎて心が折れてしまうことがあります。
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理由2:食事やトイレの世話が欠かせない
生き物を飼っている以上、どんなに忙しくても日々の食事やトイレの世話は欠かすことはできません。規則正しく食事を与えてトイレも綺麗に保つことは猫の健康のためにも重要です。
「もう少し眠りたいから猫のゴハンはあとで」「猫のトイレ掃除は明日にしよう」等は許されません。そのため、日々、猫の世話をすることに疲れを感じてしまうこともあります。
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理由3:猫優先の生活をしなければいけない
猫と一緒に生活するようになったら、すべて猫優先の生活をしなければならなくなります。
たとえば、ベッドの真ん中で猫が寝ていれば、身体を小さくして隅っこで寝なければいけません。猫が膝の上に乗ってくれば、しばらく動かすことができなくなり肩腰が痛くなることもあります。
理由4:部屋が猫の毛だらけになる
猫を飼って想像以上だったことが、部屋中が猫の毛だらけになることです。どこからそんなに毛が抜け落ちているのか驚くほどの量が部屋中に散らばっています。
「猫を抱っこしたら服は毛だらけ」「足の裏をみれば靴下が猫の毛でびっしり」「クッションやベッドは猫の毛だまりの宝庫」等、部屋中が猫の毛だらけになることを覚悟しなければいけません。
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理由5:猫砂が部屋中に散らばる
猫の毛の次に掃除で苦労するのが猫砂です。猫が糞尿に猫砂を掛ける際は、常にトイレ回りは猫砂が飛び散ります。
比較的大き目の猫砂の場合は、猫がじゃれつくことでトイレ回り以外にも散らばります。思わぬところに散らばっていた猫砂を裸足で踏みつけると、それなりに痛いので注意も必要です。
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理由6:猫グッズに部屋を占領される
トイレや猫ケージ等の必需品から、キャットタワーや猫用のおもちゃ等まで猫グッズで部屋を占領されることになります。
猫を飼うために広いスペースがあれば問題ありませんが、狭い部屋の場合、日常生活に支障をきたすこともあります。
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理由7:粗相される
トイレのしつけが出来ていない子猫の時期は、特に粗相されることは覚悟しなければいけません。また、成猫になっても粗相がなくなるわけではありません。トイレが汚れていたり、体調不良があったりすると突然粗相をされることもあります。
猫がクッションや布団に猫砂をかけるような仕草をしていたら、だいたい粗相をされています。洗濯しても完全に臭いをとることが難しく、なくなく処分することもあります。

理由8:嘔吐される
唐突に起こることに、嘔吐されることがあります。猫の嘔吐は、毛玉を吐き出すために必要な行為の1つでもあるため仕方ないものです。
粗相と違ってクッションや布団等の特定の場所ではなく、思いがけないところに嘔吐されて踏んでしまうことは猫あるあるの1つです。

理由9:糞尿が臭い
生き物を飼う以上、糞尿の臭いの発生を避けることはできません。猫がトイレに行った直後や換気をしていない部屋は特に臭います。
猫が猫砂をシャカシャカやっている音が聞こえたら、それは間もなく臭いが漂ってくる合図です。糞尿がついた猫砂をトイレの外に蹴とばして、臭いの元が散乱することもあります。

理由10:コバエがわく
糞尿の臭いが発生すれば、コバエがわくこともあります。身体にまとわりつくように飛び回ることもあるコバエは、かなり鬱陶しい存在です。
特に夏場のコバエの発生率は高く、猫がコバエを追って部屋の中を暴走することもあります。猫と人間揃ってイライラが続くなんてことにもなりかねません。
理由11:ゴキブリなどを捕まえる
猫がいる家はゴキブリがいなくなるという話がありますが、それは猫がゴキブリを捕まえているからでもあります。
部屋に猫にじゃれつかれたゴキブリの死骸が散乱していることもあり、虫類が苦手な人は覚悟が必要です。

理由12:壁や家具が傷だらけになる
どんなに爪とぎを置いたとしても、壁や家具を猫にガリガリされることがあります。壁紙やソファー等がボロボロになることは、猫を飼う以上仕方のないことです。
我が家も壁紙はボロボロで障子も下の枠は完全に破けている状態です。壁や家具で爪とぎをしない猫もいるようですが、爪とぎが大好きな猫だとしたら、半分諦めるしかありません。

理由13:引っかかれたり噛まれたりする
傷がつくのは、壁や家具だけではありません。猫と遊んでいる最中に引っかかれたり甘噛みされたりすることはよくあることです。
遊んでいる最中だけではなく、眠っているときも猫にじゃれつかれることもあります。生傷が絶えないのは猫と生活している証でもありますが、痛みの伴う証です。
理由14:他の猫に浮気ができない
近所の野良猫を撫でたり、猫カフェに行ったりして他の猫に浮気することができません。鼻が利く猫は他の猫の匂いには敏感です。
もし浮気がバレたとしたら、イカ耳状態になって近寄らせてくれなくなることもあります。ちょっと引っかかれたり甘噛みされたりする程度では済まされないかもしれません。
理由15:他のペットを飼うのは難しくなる
動物好きであれば、他のペットにも興味をもっている人もいるかもしれません。しかし、猫を飼い始めたら、他のペットを飼うことは難しくなります。
猫は縄張り意識の高い生き物です。同じ猫を飼うのでさえ、相性の問題で難しい場合もあります。また、小動物や爬虫類も猫にイタズラされる危険性があり、飼う場合には注意が必要です。
理由16:作業の邪魔をされる
猫との関係性が良くなると、猫が作用の邪魔をするネコハラに合うことも多くなります。ネコハラのターゲットになると仕事や家事の効率も下がってしまいます。
パソコンのキーボードをイタズラされて「あああああ…」と連打されたり、飼い主も知らないパソコンの設定変更をされたり、ネコハラによる弊害は計り知れません。

理由17:電気代がかかる
猫のために夏場と冬場はエアコンを常時使用するため、電気代が高くなります。ただでさえ電気代が高騰している中で大きな痛手です。
猫の体調面を考えれば、極度の暑さ寒さは避けなければいけません。電気代が勿体ないからとエアコンを付けない選択はできなくなります。
理由18:窓やドアを開けられない
猫を飼っている場合に、もっとも気を付けなければいけない事故の1つが脱走です。そのため、窓やドアを気軽に開けることはできなくなります。
部屋の換気をするにも網戸は必須です。しかし、網戸だけでは猫に開けられてしまう心配があります。網戸に限らず窓やドアを開けられないように細心の注意が必要です。

理由19:旅行ができない
猫を飼い始めてから旅行はできなくなります。私は一人暮らしのため、猫を世話する人が他にいません。そのため。食事や急病等の緊急時対応ができなくなる心配があるからです。
やむを得ない事情がある場合は、ペットホテルやペットシッターに預けることも考えなければいけませんが、自分の楽しみのために旅行に行く気持ちにはなれません。
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理由20:常に猫の様子が気になる
わずかな期間でも外出中は常に猫の様子が気になるようになります。頭を切り替えないと仕事が手に付かなくなることもあるほどです。
飲みに行っても猫のことが心配で早く帰りたくなるなど、猫のことが気になり過ぎることで日常生活にも支障がきたすこともあります。
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理由21:定期的に病院に連れていく必要がある
ワクチン接種や健康診断等、病気や怪我以外でも猫は定期的に病院へ連れていく必要があります。
猫を病院に連れていくことは、なついていない場合は相当苦労します。猫用キャリーバッグに入れることも難しく、強めに引っかかれたり噛みつかれたりすることは覚悟しなければいけません。
理由22:ペットロスが怖い
猫に対する愛情が深まれば深まるほど、いつか別れがくることを強く意識するようになります。その時がきたら、ペットロスになってしまうのは避けられないと感じます。
猫がいない生活は考えられません。ペットロスが怖くなるのは素直な感情です。
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「猫を飼うんじゃなかった」と後悔しても遅い3つのこと

猫を飼い始めて後悔することはあっても、これまでご説明したように多くのことは解決することができます。しかし、「猫を飼うんじゃなかった」と後悔しても遅いこともあります。
猫アレルギーがある
どんなに猫が好きでも、猫アレルギーのため飼うことを諦めている人もいます。猫アレルギーといっても、程度の差があるため一概にいえることではありませんが、猫を迎え入れることは慎重になるべきです。
少しでも心当たりがあるのであれば、病院でアレルギー検査をしましょう。軽度の猫アレルギーであれば、猫を飼うことができる場合もあります。
猫を飼い続けるお金がない
猫の世話に掛かる生涯の費用は約264万円とも言われています(猫の一生にかかるお金は約264万円!2月22日「猫の日」を前に飼い主3,000人に一斉調査!)。自分のことであれば食費や光熱費を節約することもできますが、猫に節約を強いることはできません。
最後まで猫の面倒をみることは、猫を飼うための最低条件でもあります。お金の不安があるのであれば、猫を飼うことは諦めましょう。
猫が好きじゃなかった
「猫を飼うんじゃなかった」と一時的に後悔しても、解決することができるのは「猫が好き」だからです。そもそも猫が嫌いでは、後悔するだけで何も解決しません。
「猫が嫌いなんてありえない」と思うかもしれませんが、猫のYouTube動画やテレビ等を見って一時的な感情だけで飼い始めた結果、実は「猫嫌い」に気付くこともあります。猫ブームに影響されて、最近猫のことが気になり始めた人は特に注意が必要です。
一時的に「猫を飼いたい!」という感情が先行して、後先考えずに猫を飼い始めた結果、上記のような「猫を飼うんじゃなかった」と後悔しても遅い事態に陥ることがあります。
だからといって、猫を捨てるようなことは絶対にしてはいけません。猫を飼い続けることが難しくなったとしても、それは「自分が飼うのが難しいだけ」の問題です。
猫にとって不幸な結果を招く恐れがあるのなら、里親に出すことも考える必要があります。周囲に信頼して猫を任せることができる人がいなければ「猫 里親」でネット検索すれば、いくらでも情報は出てきます。
ただし、ネット情報だけを信じるのではなく、自分の目や耳で十分なリサーチをすることが必須です。同じ後悔をしないためにも、猫が幸せになるために最善を尽くしてあげましょう。
まとめ:「猫を飼うんじゃなかった」と後悔しても猫のいる幸せがすべて解決してくれる

猫を飼い始めて、3年目の結論は「猫を飼って良かった」です。後悔を感じる場面があったとしてもそれは一瞬のことで、猫のいる幸せを感じることの方が圧倒的に多いからです。
とはいえ、なるべくなら「猫を飼うんじゃなかった」と後悔したくはありません。そのために、もっとも有効な対策は猫のことを良く知ることです。特に猫を飼うことのポジティブなことばかりに目を向けるのではなく、ネガティブなこともよく知ることが重要になります。
私自身の経験上「猫を飼うんじゃなかった」と後悔した理由は以下のとおりです。
- 理由1:猫がなついてくれない
- 理由2:食事やトイレの世話が欠かせない
- 理由3:猫優先の生活をしなければいけない
- 理由4:部屋が猫の毛だらけになる
- 理由5:猫砂が部屋中に散らばる
- 理由6:猫グッズに部屋を占領される
- 理由7:粗相される
- 理由8:嘔吐される
- 理由9:糞尿が臭い
- 理由10:コバエがわく
- 理由11:ゴキブリなどを捕まえる
- 理由12:壁や家具が傷だらけになる
- 理由13:引っかかれたり噛まれたりする
- 理由14:他の猫に浮気ができない
- 理由15:他のペットを飼うのは難しくなる
- 理由16:作業の邪魔をされる
- 理由17:電気代がかかる
- 理由18:窓やドアを開けられない
- 理由19:旅行ができない
- 理由20:常に猫の様子が気になる
- 理由21:定期的に病院に連れていく必要がある
- 理由22:ペットロスが怖い
これらの理由はちょっとした工夫や考え方の切り替えによって解決することが可能です。しかし、「猫を飼うんじゃなかった」と後悔してからでは遅いこともあります。それは以下の3つのことです。
- 猫アレルギーがある
- 猫を飼い続けるお金がない
- 猫が好きじゃなかった
これらの場合、猫を飼ってから解決することは難しくなります。だからこそ、猫を飼うことに対するネガティブな理由について、猫を迎え入れる前によく考える必要があります。
一時的な「猫が好き」という感情だけで猫を飼うことは、猫にも人間にも不幸な結果を招く恐れがあります。猫を飼うことについてポジティブな面もネガティブな面もしっかり理解したうえでお迎えをすれば、たとえ一時的に後悔することがあっても、猫のいる幸せがすべて解決してくれるはずです。