昨今の副業ブームの影響もあり、会社員をしながら副業として行政書士を考える人が増えています。しかしながら、副業を許可している企業は、まだまだ少なく、官公庁とのやりとりが多い行政書士業務を行うことは、土日休みの会社員には制約があります。
一方で、「行政書士をしながら副業もやるのはどうか?」といえば、よく言われる「行政書士だけでは食えないから」というマイナスな意味ではなく、これからの時代には理にかなった働き方のカタチといえます。
現在の副業ブームの背景には…
- 会社員一本だけでは収入が少ない
- 昔のような終身雇用ではなくなっている
- 一人で稼げるスキルを身につけたい
これらのことは、会社員をしながら副業として行政書士を考える人が増えている背景にも一致することです。会社員×行政書士は、理想的な働き方のカタチかもしれません。
とはいえ、前述したように会社員としての行政書士を始めるのはハードルが高い。だからこそ、仕事上の制約を考える必要のない「行政書士をしながらの副業」なのです。
そこで注目しなければならないのは、行政書士の平均年齢が高いこと。なんと40歳以上の割合は驚きの90.7%(『月刊日本行政 10月号』発行日本行政書士連合会より)。つまり、世の中の殆どの行政書士は中高年であるということです。
副業するには、本業に差支えがないように十分な体力も必要。しかし、残念ながら、中高年には、若いころのようなエネルギーはありません。とはいえ、人生経験を積んできたからこその強みもあります。
今回の記事では、本サイトでこれまで紹介してきた副業の記事のなかから、中高年からでも始めることができる行政書士向けの副業を解説していきます。
行政書士向けの「攻めの副業」と「守りの副業」とは?
「攻めの副業」と「守りの副業」と言われても???となると思います。この言葉は、行政書士向けの副業をわかりやすくイメージしてもらうために使用した言葉です。
「攻めの副業」と「守りの副業」の定義
今回の記事内で使用する「攻めの副業」と「守りの副業」を簡潔に定義すると…
◆「攻めの副業」とは?
本来の行政書士業務とは異なるが、行政書士としての知識・スキルアップにもつながる仕事をすること。
➡行政書士としての知識・スキルアップだけでなく、知名度や人脈形成にもつながる積極的に行いたい副業。
◆「守りの副業」とは?
行政書士としての知識・スキルアップ等には関係なく、行政書士業務を安定・継続させるために仕事をすること。
➡率直にいえば、生活をするための副業であり、なるべくならば避けたい副業。
副業収入における2つの型
会社員や主婦等が行っている副業による収入には、大きく分けて2つの型があります。さまざまな捉え方がありますが、行政書士の副業としての視点でわかりやすく説明します。
◆フロー型の収入
時間や労力を切り売りして収入を得るイメージで、副業として一時的な収入になります。一般的に労働所得といわれるものです。
短期間で確実に収入が得られるメリットがある一方で、一定の作業単価は決まっており、継続的に労力を割かなければならないのがデメリットになります。
【フロー型の収入の具体例】
- webライター
- プログラミング
- 動画編集
◆ストック型の収入
知識・スキルをアウトプットしながら資産として積み上がっていくイメージで、副業として継続的な収入になります。一般的に不労所得といわれるものです。
収益化の仕組みさえできれば、半自動的に収入が得らるメリットがある一方で、収益化するまでに時間がかかり、場合によっては労力に見合った収入が得られないことがデメリットです。
【ストック型の収入の具体例】
- ブログ、YouTubeチャンネルの運営
- kindle出版等のデジタルコンテンツ販売
- 不動産賃貸
行政書士向けオススメの副業
行政書士の知識・スキル・肩書き等がもっとも活かせる「攻めの副業」並びに行政書士とは関係なく通常のアルバイト・パートとしてもオススメできる「守りの副業」について解説します。
オススメの「攻めの副業」
◆フロー型のオススメ「攻めの副業」
案件も比較的多く特別なスキルは必要ないことから、行政書士向けとしてオススメするのはWEBライティング1択です。案件が多いことから仕事量の調整もしやすく、自分のスキルにあった仕事が選べるのも特徴です。
単価は実績等によってもさまざまですが、初心者なら1文字あたり0.5円くらいから始め、経験を積むことで3円以上も可能。継続案件となれば、さらに多くの収入を見込めます。
また、クライアントにより、ライティングのマニュアル等も配布されるため、実践的なライティングスキルを身につけるにもピッタリ。ブログを立ち上げることやデジタルコンテンツ販売等のストック型の副業コンテンツを作るためのステップにもなります。
◆ストック型のオススメ「攻めの副業」
続々と新しいプラットフォームが生まれていることから、ストック型の副業の種類も増えています。そのなかでも、いまなおストック型の副業の定番ともいれるブログは、行政書士向けという意味でもオススメできる副業です。
行政書士開業に必須のホームページ作成の知識とも共通する部分が多く、ブログで身に付けられる知識・スキルは、行政書士業務の集客力向上にもつながります。
YouTube等の新しいプラットフォームの台頭により、ブログオワコン論もある一方で、いまだに月100万以上を稼ぐブロガーがいることも事実です。
月100万とはいえなくても、月数万円程度の継続的な収入が得られる可能性があるブログは魅力的な副業であることに変わりありません。
WEBライティングにしてもブログにしても、ネタになる知識を常にインプットすることは欠かせないことです。そのインプットのためにもっとも有効なものは今も昔も読書であることは変わりません。
その読書をより身近にしてくれるサービスがAmazonの読み放題サービス「Kindle Unlimited」です。
下記の記事で詳しく解説していますので、是非参考にしてください。
関連記事:中高年&副業者にオススメ!Kindle Unlimitedで始める電子書籍生活
オススメの「守りの副業」
◆フロー型のオススメ「守りの副業」
「守りの副業」としては、私自身の体験談から厳選して3つ紹介します。行政書士としての本業がありながら、本業に支障なくできる副業としてオススメします。
- 水道メーター検針員
短時間で高収入、さらに月末は仕事が休みというイチオシ副業バイト。 - ポスティング
行政書士の営業回りポスティング訓練としても経験してみる価値あり。 - ビル清掃員
個人事業主の行政書士は生活習慣が不規則になりがち。早朝清掃が特にオススメ。
関連記事:Uber Eats(ウーバーイーツ )に代わる副業バイトはコレ!水道メーター検針員をオススメする7つの理由
上記でオススメした3つの仕事と比較すると、採用先や働く施設によって、大きく労働環境が異なる点で注意は必要ですが、もう1つ追加でオススメの副業があります。それは、ズバリ施設警備員です。
配属される施設によっては、楽で給料も良く、本を読んでもブログの下書きをすることもOK!?なことも。
しかし、警備員は通常の仕事とは異なり、警備業法という法律によって、採用時にさまざまな制約があります。
詳しくは、採用側としての経験を活かして書いたコチラの記事「【副業にもオススメ!】楽で暇って本当?施設警備員バイトの秘密を元採用担当者が教えます!」で詳しく解説しています。
関連記事:【副業にもオススメ!】楽で暇って本当?施設警備員バイトの秘密を元採用担当者が教えます!
◆ストック型のオススメ?「守りの副業」
不動産賃貸や株式、暗号資産等の投資は、一般的に副業とは異なりますが、本記事内においては、行政書士業務以外での収入源という広い意味で副業の括りとして扱わせていただきます。
そのうえで、オススメとはいえないまでも、時代的にも非常に魅力的なのは「暗号資産」への投資でしょう。私自身も退職時期と暗号資産の暴騰時期が重なり、少しだけ手を出してみました。利益確定はしていないものの、投資を始めた時期が良かったこともあり、現時点では、それなりの含み益がでています。
あくまでも、生活に支障がないことはもちろん、行政書士業務に影響がでない程度に少しだけ触ってみるのは良いかもしれません。投資はすべて自己責任です。
行政書士向けの副業の探し方
行政書士向けの「攻めの副業」と「守りの副業」に少しでも興味を持たれた方は、是非一度、どのような仕事があるのか確かめてみてください。実際に副業をするかどうかは別として、「行政書士業務だけしか収入源がない」と考えるよりは、少しだけ心に余裕が持てるはずです。
「攻めの副業」の探し方
少なくとも私が資格取得をした20年前には考えられませんでしたが、今はスマホ1つあれば、クラウドソーシングサイトを通じてさまざまな副業を探すことが可能です。
クラウドソーシングとは、企業や個人がネット上で不特定多数の人に、業務の発注やアイディア募集をする業務委託の形態のことをいいます。
代表的なクラウドソーシングサイトとして、以下のものがあります。
- クラウドワークス
業界最大手のクラウドソーシングサイトであり、仕事のカテゴリーは200種類以上。初心者から経験者向けの幅広い案件が揃っています。
➡公式サイトはコチラ - ランサーズ
クラウドワークスと並ぶ2大サイトのうちの1つです。登録サイトに迷うのであれば、クラウドワークスとランサーズの2つだけでも十分です。
➡公式サイトはコチラ - サグーワークス
上記の2つが総合サイトであるのに対し、ライティングに特化したクラウドソーシングサイトになります。上記+αのサイトとしてオススメです。
➡公式サイトはコチラ
副業ブームの影響もあり、世間的な認知度も高まってきていますが、すべての人が上記のようなクラウドソーシングサイトで良い仕事を受任できるわけではありません。単価が良い仕事は、それだけ競争率も高く経験や実績も必要となります。
ネットという顔の見えない世界だからこそ、「自分自身が何者なのか?」を証明できることがクライアントへの信頼につながります。その点、ネットでも閲覧可能な行政書士会員登録名簿やホームページの存在により、行政書士という身分を証明できることは大きな武器となります。
「守りの副業」の探し方
無料の求人誌等もありますが、いまやアルバイトやパートの仕事もネットで探すのが一般的です。今回オススメの副業として紹介したアルバイト・パートを探すのであれば、以下のサイトが安心や信頼を求める40代以上の求人という観点からもオススメです。
- タウンワーク
私自身が会社員時代に求人側としても利用していたサイトであり、新しい求人サービスが増え続けている中でも、幅広い世代で知名度はトップの安心できるサイトです。
➡公式サイトはコチラ - マイナビバイト
タウンワークと同様に知名度も高く、求人数も国内最大級の大手サイトです。誰もが一度は目にしたことがある「マイナビ」のブランド力からも信頼の高いサイトです。
➡公式サイトはコチラ - はた楽求人ナビ
上記の2サイトとは異なり、複数サイトの求人情報をまとめて掲載している「まとめサイト」。求人比較には最適で、40代以上をターゲットにしている点においてもオススメです。
➡公式サイトはコチラ
上記サイト以外で、ちょっとした穴場としてオススメしたい場所がハローワークです。
私自身、行政書士開業のため20年以上勤務した会社を退職し、失業給付の手続きのために、ハローワークに通う期間がありました。
その際、失業給付要件となる職業相談を月2回行っていましたが、そこで感じたのが、失業給付期間終了後も、副業探しの場所として活用できるのではないかということです。
そもそもハローワークは官公庁の出先機関でもあります。その職員と話をすることは、行政書士として官公庁とのやりとりをする際の練習にもなるかも!?
詳しくは下記の記事を参考にしてください。
関連記事:副業をハローワークで探してみた!基本的な利用方法から職業相談対策までを徹底紹介
【ストック型の副業の探し方】
上記で解説した副業の探し方は、主にフロー型の副業に該当するものです。ストック型の副業の場合、仕事の性質上、仕事を受けるのではなく、自らコンテンツを作らなければならないため、フロー型の仕事の探し方とは意味合いが異なります。
そのため、自分に合ったストック型の副業を探すのであれば、YouTube動画がオススメです。コンテンツの作り方を基礎から詳しく解説されている動画も多く、副業のイメージをつかむ意味でも最適です。
なお、ストック型の副業の定番ブログに関するオススメのYouTubeチャンネルは以下になります。
・初心者向け「ヒトデせいやチャンネル」
・中級者以上向け「ウェブ職TV / なかじ」/「マクサンラボ」
関連記事:ブログ初心者の神!ヒトデさんがすごい8つの理由【おすすめ記事と動画も紹介】
関連記事:超特化ブログの第一人者「ウェブ職TV」なかじさんが支持される8つの理由
関連記事:ヒトデ本VSマクサン本を徹底比較!稼ぐためのブログ本として買うならどっち?
中高年から始めることができるオススメ副業3選
中高年の副業としてオススメできるものは、健康的かつ気楽にできることに加え、これまでの経験を活かすことができれば、なお良しということになります。私自身の体験談を交えて、中高年にオススメできる副業3選をお伝えします。
短時間勤務OKで適度な運動にもなる「オフィス清掃員」
清掃といわれると、汚い仕事で体力的にも厳しい仕事のイメージもあるかもしれません。しかし、「オフィス清掃員」は、ほぼ毎日同じ場所を繰り返し清掃するため、現場も比較的キレイで体力を激しく使うようなことはありません。70代以上の高齢者の方が働いていることも多く、むしろ、中高年には適度な運動に感じる程度です。
また、短時間でシフトも融通が付きやすく、本業がある人にはピッタリ。私自身が20代の若かりし頃にバイトをしていたときは、個人事業主やフリーランスの中高年の方も多く働いていました。中高年の副業として仕事の自由度が高いことも、オススメできる理由です。
「オフィス清掃員」を含め、下記の記事ではオススメの副業を5段階評価で紹介しています。
関連記事:年齢不問、無資格・未経験でOK!確実に稼げるお気楽オススメ副業バイト7選
お気楽で暇な時間もある?「施設警備員」
いくつかある警備員の仕事の中でも、ダントツでオススメなのが「施設警備員」です。採用される現場によりますが、当たりを引いたら天国。室内でのお留守番的な役目のケースもあり、暇な時間も多いこともお気楽にできる理由です。
とはいえ、他の仕事と異なり、警備業法上の欠格事由に当てはまらないことが条件で、入社時及び入社後も定期的な研修を受けなければなりません。詳しくは、私自身が警備員の採用担当者として仕事をしていたときの経験をもとに、下記の記事をご覧ください。
関連記事:【副業にもオススメ!】楽で暇って本当?施設警備員バイトの秘密を元採用担当者が教えます!
人生経験がお金に変わる「ブログ運営」
ブログ運営のメリットは、ローリスク・ハイリターンであることです。さらに中高年ならではのオススメ理由として、豊富な人生経験がブログのネタとして活かせることがあります。
これまで歩んできた人生には、良かったことも悪かったことも含め、たくさんのブログのネタになるものがあるはずです。それはまさに宝の山。人生の苦い思い出すらも、もしかしたら、大金を呼び込むブログ記事のネタになるかもしれません。
上記の他にもブログには、中高年にオススメできる理由がたくさんあります。一方で気を付けなければいけないブログ運営を始めるリスクも。下記の記事で詳しく紹介していますので、是非ご覧ください。
関連記事:【PV数&収益額を公開】誰でもやる気になれる!中高年がブログを始めるべき5つの理由
関連記事:副業として初心者がブログ運営を始めるリスク8選【対処法も紹介】
オススメの副業アイテム
これまでに自分自身が実際に使用してみて「これがあって良かった!」と思える副業アイテムがあります。ここでは「攻めの副業」「守りの副業」それぞれのオススメアイテムを紹介します。
オススメの「攻めの副業」アイテム
今回の記事内でイチオシの「攻めの副業」として紹介したフロー型収入となるWEBライティングとストック型収入となるブログ。いずれも根幹になるのが文章を書くことです。誰にでもわかりやすい高品質な文章を書くには、副業で稼ぐために最も必要なスキルです。そのスキルを身につけるための近道は、数多くの文章を書きまくること。
その手助けになってくれるのがテキスト入力専用マシン「ポメラ」です。軽量で起動も早く、さらにはタイピングもしやすいため、いつでもどこでも手軽に文章を書くことができます。
ただ文章を書くためだけのガジェットで、ちょっと安価なパソコンを買える程の価格設定にもかかわらず、根強い人気を誇っているのには秘密があります。
そんな秘密を知りたい人は、是非下記の記事もご覧ください。ちなみに最新機種DM250の発売も近いとの噂も…。
関連記事:【ブログ執筆の最強アイテム!】中高年にポメラ(pomera)をオススメする15の理由
関連記事:代用機が見当たらない!ポメラを買うなら旧機種or新機種どっち?
オススメの「守りの副業」アイテム
今回の記事内で「守りの副業」としてオススメした水道メーター検針員とポスティングは、外回りの仕事であり地図が読めないと作業が捗りません。私のような方向音痴の場合、致命的な問題となります。
「今はスマホのナビがあるから大丈夫でしょう?」といわれるかもしれません。もちろん、徒歩での作業であれば問題はありませんが、作業効率等を考えればバイクや自転車の使用は必須です。
そこで必要なアイテムが、「自転車・バイク用のスマホホルダー」。オススメアイテムとして紹介するには地味な商品ですが、これがなければ私は仕事ができなかったのではないかと思えるほどの必需品でした。
使用する際は交通法規等に注意が必要ですが、私のような方向音痴の方に限らず、スムーズに移動するためのアイテムとしてオススメです。
また、外回り仕事の副業で、もっとも辛いのが夏の猛暑。暑さ対策は必須になります。下記の記事では、アルバイト・社員あわせて20年以上の水道検針の経験をもとにして、オススメの暑さ対策グッズを紹介しています。
関連記事:
おわりに
今回は副業に関する記事の「まとめ記事」として作成しました。そのため、今後も必要な情報があれば随時追加・修正していきます。
また、ブログ等の現在進行形で取り組んでいる副業をはじめ、新たに追加するべき内容については詳細記事も書く予定です。
お時間があれば、たまに追記がないか本サイトを覗いていただけたら幸いです。